僕の猫舎

主に海外ミステリの感想を綴るブログです

エラリー・クイーン

新風吹く【感想】エラリー・クイーン『シャム双生児の謎』

発表年:1933年 作者:エラリー・クイーン シリーズ:エラリー・クイーン7 訳者:井上勇 前作『アメリカ銃の謎』が「水清ければ魚棲まず」状態で、どうも好きになれず… しばらく(次の新訳が出るまで)お休みしようかとおもったのですが、運よく?ポンポンと…

楽しかったが好きじゃない【感想】エラリー・クイーン『アメリカ銃の謎』

発表年:1933年 作者:エラリー・クイーン シリーズ:エラリー・クイーン6 訳者:中村有希 エラリー・クイーンの国名シリーズもついに6作目に突入しました。 創元推理文庫から年に1冊ペースで新訳版が出ているので、そちらで読み進めています。今年も出る…

名作と名高いエラリー・クイーン『悲劇四部作』は本当に順番に読む必要があるか

先日定期購読している『推理小説読んでみる?』で、エラリー・クイーンの悲劇四部作をオススメする記事を読みました。 kirakunimystery.hatenadiary.jp タイトルで誤解を招いてはいけないので、補足しておきますが、今日の記事は、 「どこが本当に名作なんだ…

全く文句はないけどアンクはある【感想】『エジプト十字架の謎』エラリー・クイーン

発表年:1932年 作者:エラリー・クイーン シリーズ:エラリー・クイーン5 個人的にエラリー・クイーンのミステリは、初期からハリウッド的(単純に映画向け)な作品が多いような気がします。 何らかのサプライズが必ず有り、そこに喜劇・ロマンス・サスペン…

ミステリの意匠にクイーンの職人技がキラリ【感想】『ギリシャ棺の謎』エラリー・クイーン

発表年:1932年 作者:エラリー・クイーン シリーズ:エラリー・クイーン4 本の重厚さからも、これはかなりボリューミーな一冊なんだろうなとは予想ができましたが、案外すらすら読めてしまいました。だぶん最大の要因は、ストーリーの緩急の付け方がかなり…

素晴らしい作品群なだけに酷評が辛い【感想】エラリー・クイーン『レーン最後の事件』

発表年:1933年 作者:エラリー・クイーン シリーズ:ドルリー・レーン4 エラリー・クイーンの作品に対し、厳しめに感想を述べるというのはどうも気が引けます。 エラリー・クイーンが世界的に認められた推理小説作家であることはもちろんながら、ファンも多…

Zの悲劇【感想】エラリー・クイーン

発表年:1933年 作者:エラリー・クイーン シリーズ:ドルリー・レーン3 本作は≪悲劇四部作≫の三作目にあたる作品ですが、前々作・前作より陰鬱で暗い雰囲気をまとっています。 まず前作『Yの悲劇』から十年もの歳月が経っているせいで、十年前は年に違わず…

Yの悲劇【感想】エラリー・クイーン

発表年:1932年 作者:エラリー・クイーン シリーズ:ドルリー・レーン2 本作は紛れもなく不朽の名作と呼ばれるに相応しい推理小説です。 バーナビー・ロス名義で書かれたエラリー・クイーンの≪悲劇四部作≫の二作目『Yの悲劇』は、前作とうってかわって館モ…

最後の一文にまで細やかな配慮【感想】エラリー・クイーン『Xの悲劇』

発表年:1932年 作者:エラリー・クイーン(バーナビー・ロス) シリーズ:ドルリー・レーン 今ではバーナビー・ロス=エラリー・クイーンであることは誰でも知っていますが、当時は別々の作家であることに疑いを持つ人は少なかったらしいですね。 気づきそう…

オランダ靴の謎【感想・雑記】ーエラリー・クイーン

謎は全て解けた!(とりあえず1部までは) オランダ靴の謎【新訳版】 (創元推理文庫) 作者: エラリー・クイーン,中村有希 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2013/07/20 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る

フランス白粉の謎【感想】エラリー・クイーン

発表年:1930年 作者:エラリー・クイーン シリーズ:エラリー・クイーン2 前作『ローマ帽子の謎』以上に魅力的な舞台、登場人物、豊富な謎が用意され、緊張感溢れる結末部もさることながら、トリック・キャラクター・プロット等の全てのバランスが取れたま…

ローマ帽子の謎【感想】エラリー・クイーン

発表年:1929年 作者:エラリー・クイーン シリーズ:エラリー・クイーン1 ようやくエラリー・クイーンにたどり着きました。 本作は、ご存知の通り、エラリー・クイーンによって書かれた長編推理小説第一作であり、彼(ら)の記念すべきデビュー作です。 「…