ボストン・テラン

『神は銃弾』ボストン・テラン【感想】神とかどうでもいい、紙は重厚

GOD IS A BULLET 1999年発表 田口俊樹 文春文庫発行 英国推理作家協会(CWA)の新人賞を受賞し、スリラー・ノワール・純文学の巨匠たちとも比較されることの多いボストン・テランのデビュー作だ。 500頁を超える雄編だが、物語はいたってシンプル。カルト集…

『その犬の歩むところ』ボストン・テラン【感想】お涙頂戴仕ります

2009年発表 田口俊樹訳 文春文庫発行 必殺仕事犬ギヴに睨まれたら最後、涙腺をしっかり締めるのをあきらめなければなりません。涙腺崩壊、感涙必至のヒューマン(ドッグ)ストーリーです。 アメリカの全国民に深い悲しみと癒えぬ心の傷を刻み込んだ9.11とい…