僕の猫舎

主に海外ミステリの感想を綴るブログです

ドロシー・L・セイヤーズ

一部ミステリ初心者にとっての関門あり【感想】ドロシー・L・セイヤーズ『ピーター卿の事件簿Ⅱ顔の無い男』

顔のない男―ピーター卿の事件簿〈2〉 (創元推理文庫) 作者: ドロシー・L.セイヤーズ,Dorothy Sayers,宮脇孝雄 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2001/04 メディア: 文庫 クリック: 1回 この商品を含むブログ (5件) を見る 発表年:1925~1939年 作者:ド…

世にも奇妙な短編集【感想】ドロシー・L・セイヤーズ『ピーター卿の事件簿』

発表年:1928~1938年(日本独自編纂) 作者:ドロシー・L・セイヤーズ シリーズ:ピーター・ウィムジィ卿 ちょっとねぇ本作は意表を突かれたというか、予想外だったというか、良い意味でしっかり裏切られた短編集でした。 そもそも日本独自に編纂された短編…

古今無類の貴族探偵、華々しく退場【感想】『忙しい蜜月旅行』ドロシー・L・セイヤーズ

発表年:1937年 作者:ドロシー・L・セイヤーズ シリーズ:ピーター・ウィムジィ卿11 ついに完結してしまった。悲しい。 本格的にミステリを読み始めて1年半、貴族探偵ピーター・ウィムジィ卿シリーズ第1作『誰の死体?』を読んでから約1年、ついにシリー…

学寮祭の夜【感想】ドロシー・L・セイヤーズ

発表年:1935年 作者:ドロシー・L・セイヤーズ シリーズ:ピーター・ウィムジィ卿10 ついにシリーズも佳境に入り、第10作目になりました。ここ何作か続いて膨大なページ数に圧倒されてきましたが、本作はそれらをさらに超える700P… セイヤーズ女史は、シリ…

荘厳で重厚な傑作長編【感想】『ナイン・テイラーズ』ドロシー・L・セイヤーズ

発表年:1934年 作者:ドロシー・L・セイヤーズ シリーズ:ピーター・ウィムジィ卿9 本作は、日本の推理小説における第一人者である江戸川乱歩が、黄金時代の推理小説ベスト10の第10位に挙げた程の作品、といえばどれほど有名な作品かわかります。 私自身、…

殺人は広告する【感想】ドロシー・L・セイヤーズ

発表年:1933年 作者:ドロシー・L・セイヤーズ シリーズ:ピーター・ウィムジィ卿8 本作を簡単に要約するなら、セイヤーズの広告業界勤務で得た薀蓄や実体験がこれでもかと詰め込まれたミステリ、といったところでしょうか。 あらすじは今回は省略します。…

死体をどうぞ【感想】ドロシー・L・セイヤーズ

発表年:1932年 作者:ドロシー・L・セイヤーズ シリーズ:ピーター・ウィムジィ卿7 本作はシリーズ一長大な雄編ではあるのですが、600Pを超える長編となった理由は、果たして、謎と解決がそれほどボリューミーだったためか、それともセイヤーズの冴え渡る筆…

五匹の赤い鰊【感想】ドロシー・L・セイヤーズ

発表年:1931年 作者:ドロシー・L・セイヤーズ シリーズ:ピーター・ウィムジィ卿5 今回は感想を述べる前に、やはりタイトルに入ってある“赤い鰊(にしん)”について説明しておかなければならないでしょう。 推理小説ファンには説明するまでもないことかも…

毒を食らわば【感想】ドロシー・L・セイヤーズ

発表年:1930年 作者:ドロシー・L・セイヤーズ シリーズ:ピーター・ウィムジィ卿4 “毒を食らわば皿まで”というのは、ご存知の通り、一度悪事に手を染めたなら最後までやり通そうという邪な考えを例えた諺です。 つまり毒を飲んで死んでしまうことが決まっ…

ベローナ・クラブの不愉快な事件【感想】ドロシー・L・セイヤーズ

発表年:1928年 作者:ドロシー・L・セイヤーズ シリーズ:ピーター・ウィムジィ卿4 前作で良くも悪くも“普通の”名探偵と化したピーター卿が本作では、うって変って会心の活躍を見せます。 まず提示される謎が魅力的です。詳細は省略しますが、舞台はタイト…

不自然な死【感想】ドロシー・L・セイヤーズ

発表年:1927年 作者:ドロシー・L・セイヤーズ シリーズ:ピーター・ウィムジィ卿3 粗あらすじ きっかけは小さな料理屋での他愛もない会話だった。隣席の男から聞いた「不自然な死」について、気紛れ(ウィムジィ)と直感で探偵を始めるピーター卿は、次第…

雲なす証言【感想】ドロシー・L・セイヤーズ

発表年:1926年 作者:ドロシー・L・セイヤーズ シリーズ:ピーター・ウィムジィ卿2 本作の見所はなんといっても、前作『誰の死体?』以上にウィットに富んだ会話の応酬と、ピーター卿のキャラクターでしょう。 シリーズおなじみの執事バンターや友人パーカ…

誰の死体?【感想】ドロシー・L・セイヤーズ

発表年:1923年 作者:ドロシー・L・セイヤーズ シリーズ:ピーター・ウィムジィ卿 6歳でラテン語を、15歳でフランス語とドイツ語をマスターしてしまった天才女流作家。 そう本日紹介するドロシー・L・セイヤーズのことです。 彼女は人気・実力ともに、アガ…