E.S.ガードナー

『奇妙な花嫁』E.S.ガードナー【感想】今のところ全作ハズレなし

The Case of the Curious Bride 1934年発表 弁護士ペリー・メイスン5 宇野利泰訳 新潮文庫発行 前作『吠える犬』 次作?『義眼殺人事件』 まずは前作の感想でも言ったのだが、ペリー・メイスンもののお約束である次回予告がなかった件(本作の中身とは少し違…

『吠える犬』E.S.ガードナー【感想】今日もカッコいいぜ!おれは吠える

THE CASE OF THE HOWLING DOG 1938年発表 弁護士ペリー・メイスン4 小西宏訳 創元推理文庫発行 前作『幸運の脚(幸運な足の娘)』 次作『奇妙な花嫁』 隣人の家の犬が吠えて迷惑だ、という依頼を受けたメイスンだったが、隣人の主張によると犬は吠えなかっ…

『幸運の脚(幸運な足の娘)』E.S.ガードナー【感想】ミステリ史初の解決編?

The Case of the Lucky Legs 1934年発表 ペリー・メイスン3 中田耕治訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリー発行 前作『すねた娘(怒りっぽい女)』 次作『吠える犬』 ネタバレなし感想 「“幸運の脚の女性”マージョリーというモデルが詐欺にひっかかった」彼女…

『すねた娘(怒りっぽい女)』E.S.ガードナー【感想】理想の探偵であり上司

1933年発表 弁護士ペリー・メイスン2 大岡昇平訳 創元推理文庫発行 E.Sガードナーと言えば、推理小説界屈指の多作な作家です。多い時で年5冊ものペースでぼこぼこと作品を生み出した彼の代表的な作品群【弁護士ペリー・メイスンシリーズ】は、ガードナー自…

ソフトボイルドがいい塩梅【感想】E.S.ガードナー『ビロードの爪』

発表年:1933年 作者:E.S.ガードナー シリーズ:弁護士ペリー・メイスン1 訳者:小西宏 粗あらすじ 《謎探偵の推理過程》 弁護士ペリー・メイスンといえば、ミステリ界においても屈指の長寿シリーズです。 40年にもわたり計82もの長編に登場するペリー・メ…

あなたは忘れずにいられるか【感想】E.S.ガードナー『忘れられた殺人』

発表年:1934年 作者:E.S.ガードナー シリーズ:ノンシリーズ E.S.ガードナーと言えば、法廷ミステリ『弁護士ペリー・メイスン』シリーズが有名らしいですね。残念ながら未だ一作も読んだことはなく、本書も古本屋で偶然見つけ、タイトルに惹かれて買ってし…