2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

シタフォードの秘密【感想】アガサ・クリスティ

発表年:1931年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:ノンシリーズ 今作の舞台は、イギリス南部の花崗岩でできた高地にあるダートムアという町です。 今では、国立公園として保護されていることもあり、年間多くもの観光客が来訪するそうな。 本作は、ポワロ…

七つの時計【感想】アガサ・クリスティ

発表年:1929年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:バトル警視2 数字には各々意味があるって知ってましたか? ヨーロッパにおける数秘術(占いのひとつ)によるとこうなります。 1…独立や創造性、意志の強さ 2…感受性の強さ、協調協和 3…柔軟性、楽観的で変…

絶対に原題のまんまが良い【感想】アガサ・クリスティ『邪悪の家』

発表年:1932年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:エルキュール・ポワロ6 原題の「Peril at End House」の通り、直訳では「エンドハウスの危機(または差し迫った危険)」となっており、古びた邸宅エンドハウスの女主人ニックに降りかかる怪事件に、ポワ…

緋色の研究【感想】アーサー・コナン・ドイル

発表年:1886年 作者:アーサー・コナン・ドイル シリーズ:シャーロック・ホームズ 緋色ってなんかカッコイイですよね? 青よりも藍色がいいし、緑より翠色、赤よりも緋色ですよね? そんな厨二心くすぐる作品こそ、1886年に執筆されたサー・アーサー・コナ…

マープル入門書にはこちらがオススメ【感想】『火曜クラブ』アガサ・クリスティ

発表年:1932年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:ミス・マープル2(1) 初めてミス・マープルと出会ったのは、長編第1作『牧師館の殺人』でしたが、その時は未だマープルの人物像に馴染めなかった印象があります。実際、本作を読むまで、マープルは、そこ…

人生は汽車、それが全て【感想】アガサ・クリスティ『青列車の秘密』

発表年:1928年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:エルキュール・ポワロ5 17/4/26やや改稿 タイトルの「青列車」とは、もちろん本事件の舞台となる寝台列車【仏:トラン・ブルー(作中ではブルー・トレイン)】のことですが、クリスティの名作『オリエント…

チムニーズ館の秘密【感想】アガサ・クリスティ

発表年:1925年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:バトル警視1 本作は、架空の国家ヘルツォスロバキアの王位継承問題・石油の利権をめぐる国家の対立・政治問題・殺人事件・隠された宝・歴史的大泥棒の登場など、様々なエッセンスをふんだんに盛り込んだ…

ポアロ登場【感想】アガサ・クリスティ

発表年:1924年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:エルキュール・ポワロ 本作は、1924年に刊行されたクリスティ初めての短編集。 時期的には、ポワロ第2作『ゴルフ場殺人事件』と第3作『アクロイド殺し』の中間地点にあたります。 今更ながらですが、早…