G.K.チェスタトン
THE MAN WHO KNEW TOO MUCH 1922年発表 G.K.チェスタトン作 南條竹則訳 創元推理文庫発行 “知りすぎて何も知らない”男、ホーン・フィッシャーが活躍する連作短編集。提示される謎はどれも政治色が強く、作者チェスタトンの文明/政治批評の精神が存分に詰ま…
FOUR FAULTLESS FELONS 1930年発表 ノンシリーズ 西崎憲訳 ちくま文庫発行 ミステリ作家としてのチェスタトンの人生の中でも晩年に発表された中編集です。 新聞記者ピニオン氏は特ダネの取材のため、ある高名な貴族の取材のためにロンドンを訪れます。そこで…
発表年:1929年 作者:G.K.チェスタトン シリーズ:ノンシリーズ 訳者:南條竹則 定期的にチェスタトンを摂取したくなるのなんなんでしょうか。耐性がないと(慣れないと)読みにくい逆説だらけの構成がどこかクセになっているのかもしれません。 衒学的とい…
発表年:1908年 作者:G.K.チェスタトン シリーズ:ノンシリーズ 訳者:吉田健一 いつも「ミステリ」の書評を中心に書いてるせいか、今回は久々に筆というか、キーボードがノらない感想書きになりそうです。なんたって、ミステリじゃあないんですからね… た…
発表年:1935年 作者:G.K.チェスタトン シリーズ:ブラウン神父5 ついにブラウン神父シリーズを読破しました。 ただ、このタイミングで、創元推理文庫から新版がどんどん発刊されているので、さらに蒐集欲が掻き立てられますねえ解説が新しくなっているらし…
発表年:1927年 作者:G.K.チェスタトン シリーズ:ブラウン神父4 『童心』『知恵』『不信』に次ぐ第4作目『ブラウン神父の秘密』ですが、シリーズ作品の中では唯一、プロローグとエピローグという形で書かれています。 プロローグである「ブラウン神父の秘…
発表年:1926年 作者:G.K.チェスタトン シリーズ:ブラウン神父3 アメリカが舞台の作品が多いことが特徴の一つで、今までの短編集よりも一話あたりのページ数が少し多い気がします。 トリックについてのみ取り上げれば、さすがチェスタトンと唸らされるも…
発表年:1914年 作者:G.K.チェスタトン シリーズ:ブラウン神父2 前作では、チェスタトンのトリック創案の妙に舌を巻きましたが、本作では風刺のきいたアイロニーや逆説めいた警句などが多く目につきます。 もちろん多種多様な謎とその解明方法には、驚かさ…
発表年:1911年 作者:G.K.チェスタトン シリーズ:ブラウン神父1 さあ今回は、ブラウン神父の記念すべき第一作短編集『ブラウン神父の童心』を紹介します。 シャーロック・ホームズ最大のライバルとしてその名を知っている読者も多いでしょう。 ホームズは…