倒叙

全員、嫌い【感想】フランシス・アイルズ『殺意』

発表年:1931年 作者:フランシス・アイルズ(アントニイ・バークリー) シリーズ:ノンシリーズ 訳者:大久保康雄 さてさて、三大倒叙ミステリの一角を落としてから、はや一年余り、ついに第二の倒叙の王に挑むことと相成りました。 その名も『殺意』ですよ…

頑張れ!頑張るな!という矛盾【感想】ヘンリー・ウェイド『推定相続人』

発表年:1935年 作者:ヘンリー・ウェイド シリーズ:ノンシリーズ 訳者:岡照雄 倒叙です。 あんまり倒叙ものを読んだ経験に乏しいので参考になるかわかりませんが、ありきたりなプロットなのによく出来ていると思います。 訳者の岡照雄氏という名前は、あ…

ユーモアミステリとは言い切れない毒気の強い一作【感想】『伯母殺人事件』リチャード・ハル

発表年:1935年 作者:リチャード・ハル シリーズ:ノンシリーズ 本作は三大倒叙作品とも呼ばれ、知名度もかなり高い作品です。 前回読んだリチャード・ハルの作品『他言は無用』も、中々手の込んだ構成で書かれた秀逸な作品だっただけに期待が持てます。 ts…