イーデン・フィルポッツ

絶対に開けちゃいけない、でも開けちゃう【感想】イーデン・フィルポッツ『灰色の部屋』

発表年:1921年 作者:イーデン・フィルポッツ シリーズ:ノンシリーズ まずは 粗あらすじ チャドランズ屋敷には、過去に二人もの人間を不可解な方法で屠った「灰色の部屋」があった。ある夜、二人の青年が閉ざされた「灰色の部屋」の悪評を撥ね退けるべく、…

闇からの声【感想】イーデン・フィルポッツ

発表年:1925年 作者:イーデン・フィルポッツ シリーズ:ノンシリーズ まずはあらすじ 引退した名刑事リングローズの耳に連夜聞こえる、幼い子どもの悲鳴と哀願。調査の結果、1年前に亡くなった男の子の幽霊と思われるその声は、リングローズの刑事魂に再…

牧歌的な舞台と裏腹に美しくも惨烈な悲劇【感想】イーデン・フィルポッツ『赤毛のレドメイン家』

17/4/27やや改稿 発表年:1922年 作者:イーデン・フィルポッツ シリーズ:ノンシリーズ 古典推理小説の中でも、特に高名な作品であることに違いありません。本作は、江戸川乱歩によりベスト10の1位に掲げられた実績も相まって、日本での知名度は高く、ミス…

テンプラー家の惨劇【感想】イーデン・フィルポッツ

発表年:1923年 作者:ハリントン・ヘクスト(イーデン・フィルポッツ) シリーズ:ノンシリーズ 本作は、ハリントン・ヘクスト名義で書かれたイーデン・フィルポッツの長編推理小説です。 イギリスの名家テンプラー家の人々を襲う、不可解な連続殺人事件。…

ドロドロ&ドンヨリで決して爽快感はない【感想】イーデン・フィルポッツ『だれがコマドリを殺したのか?』

発表年:1924年 作者:ハリントン・ヘクスト(イーデン・フィルポッツ) シリーズ:ノンシリーズ 作者のイーデン・フィルポッツは、もともとイギリスの田園小説や歴史小説を得意とする作家だったそうで、推理小説に挑戦したのも、なんと60歳を超えてからだったと…