オースティン・フリーマン

『ニュー・イン三十一番の謎』オースティン・フリーマン【感想】幻のソーンダイク博士第一長編

1912年発表 ソーンダイク博士3 福森典子訳 論創海外ミステリ発行 タイトルで「第一長編」としたのには理由があるが、その理由については、定期的に購読している、渕上氏による海外クラシック・ミステリ探訪記の該当記事「31 New Innはソーンダイク博士の初登…

好き、がいっぱい詰まった短編集【感想】オースチン・フリーマン『ソーンダイク博士の事件簿Ⅱ』

発表年:1913~1927年 作者:オースチン・フリーマン シリーズ:ソーンダイク博士 訳者:大久保康雄 各話感想 『パーシヴァル・ブランドの替え玉』(1913)倒叙 犯罪者たちの中でも珍しい“常識家”タイプのパーシヴァル・ブランド氏による犯罪が第一部、その…

真のクラシック・ミステリ【感想】オースチン・フリーマン『オシリスの眼』

発表年:1911年 作者:オースチン・フリーマン シリーズ:ソーンダイク博士2 訳者:渕上瘦平 1.粗あらすじ 2.クラシック・ミステリ復興の兆し? 3.本作を構成する要素 ミステリアスなエジプト史というエッセンス 猟奇的でグロテスクな雰囲気 語り手のロマン…

ザ・クラシック・ミステリ【感想】オースチン・フリーマン『赤い拇指紋』

発表年:1907年 作者:オースチン・フリーマン シリーズ:ソーンダイク博士1 訳者:吉野美恵子 前回読んだソーンダイク博士ものの短編集が、ホームズのライヴァルたちと銘打たれていたこともあって、てっきり短編でしか登場しないと勘違いしていました。そ…

科学者探偵の祖ここに爆誕【感想】オースチン・フリーマン『ソーンダイク博士の事件簿I』

発表年:1908〜1915年 作者:オースチン・フリーマン シリーズ:ジョン・イヴリン・ソーンダイク博士1 推理小説の勃興に際し、最重要人物とされている3人の名探偵がいます。 一人は言わずと知れたシャーロック・ホームズ。そして蝙蝠傘を持ったブラウン神父。…