『知りすぎた男』G.K.チェスタトン【感想】英雄より英雄らしい探偵

THE MAN WHO KNEW TOO MUCH 1922年発表 G.K.チェスタトン作 南條竹則訳 創元推理文庫発行 “知りすぎて何も知らない”男、ホーン・フィッシャーが活躍する連作短編集。提示される謎はどれも政治色が強く、作者チェスタトンの文明/政治批評の精神が存分に詰ま…

2022年読了ミステリベスト?

まずは1年間、僕の猫舎を訪れていただいた読者の皆様ありがとうございました。 また、ここ2か月はろくにミステリの感想すら更新できず申し訳ございませんでした。 たいしたランキングも作れず、読了海外ミステリも紹介できず、存在意義が薄れつつあるブロ…

2022ワールドカップ・カタール【試合感想】グループA〜D

ついに開幕しました。2022ワールドカップ・カタール いつまで体力が持つかはわかりませんが、できるだけリアルタイムで、無理なら追いかけて全試合見ていきたいと思います。全出場国1試合ずつ見たうえで、優勝予想しましょうか。 グループA カタール0-2エク…

2022サッカーワールドカップ・カタール【試合予想】グループH

いよいよ開幕が目前に迫ってきて、焦っています。 グループHです。なんといっても注目はロナウド率いるポルトガルとスアレス率いるウルグアイ。どちらも今大会が最後の出場になると思われるので、めちゃくちゃ気合入っていると思います。グループHは2強2弱…

2022サッカーワールドカップ・カタール【試合予想】グループG

グループGです。世界最強のブラジルを除くとどこがグループ突破してもおかしくありません。特に、スイス・カメルーン・セルビアはお互いに対戦経験も少なく、一つ一つのプレーにミスなく、守備を貫徹すること、決定機を絶対に逃さないことなど、それぞれのプ…

2022サッカーワールドカップ・カタール【試合予想】グループF

上位と下位がはっきりとわかれているグループFですが、ダークホースの2国が大物食いを演出してくれるか楽しみなグループでもあります。 クロアチア(15位) クロアチア代表選手 ベルギー(2位) ベルギー注目選手 モロッコ(22位) モロッコ注目選手 …

先月子どもが生まれましてね。 約1か月、育児休業というものを取得していました。 おい、ブログなんて書く暇あんのか、ちゃんと育児せぇというお叱りの言葉、ご尤もです。 ちゃんと育児できていたかは妻の評価を聞いていないためよくわかんないのですが、育…

2022サッカーワールドカップ・カタール【試合予想】グループE

さあ日本が属する死の組グループEです。 まあ死の組と言っているのは日本だけというのは秘密です。とはいえ、決して食い込めないとは思っていないんですよねえ。つけ入るスキがあるとすれば“無敵艦隊“でしょうか。もちろん代表メンバー全員、今大会をスペイ…

2022サッカーワールドカップ・カタール【試合予想】グループD

じゃんじゃんいきますよグループDです。 優勝候補が2つも入っているので、伏兵となる国がどう牙城を崩せるかが注目されます。 フランス(3位) 最強の攻撃陣を持つ優勝候補筆頭です。2012年からチームの指揮を執るデシャン監督のもと、2016EURO(欧州選手権…

2022サッカーワールドカップ・カタール【試合予想】グループC

熾烈なグループ突破争いが繰り広げられそうなグループC 特にメッシやレヴァンドフスキといった時代を代表するサッカー選手たちが鎬を削る最後の大会になるかもしれない、ということもあって、世界中の注目が集まっているグループに違いありません。 アルゼン…

2022サッカーワールドカップ・カタール【試合予想】グループB

続いてグループB ちょっとどこが抜け出るか予想がつかない難しいグループ データで行くとイングランドなんでしょうけど、なめてかかると他の3国も実力はあるのでどこもグループ突破の可能性はあると思います。 イングランド(5位) イングランド注目選手 イ…

『グレイシー・アレン殺人事件』S・S・ヴァン=ダイン【感想】二兎を追うもの面白くならず

The Gracie Allen Murder Case 1938年発表 ファイロ・ヴァンス11 井上勇訳 創元推理文庫発行 前作『誘拐殺人事件』 次作『ウィンター殺人事件』 ついに残るはあと1冊となったファイロ・ヴァンスシリーズ。 シリーズのお約束、英語6文字+Merder Caseさえ忘れ…

2022サッカーワールドカップ・カタール【試合予想】グループA

さあ11月20日から2022サッカーワールドカップ・カタールが始まります。 前回も予想しましたけど、いろいろ調べてみると面白さが倍増なんでね。特にこの数年でわかったのは、サッカーって「サッカー学」といっても良いほど、学術的に分析したり、統計立てたり…

『奇妙な花嫁』E.S.ガードナー【感想】今のところ全作ハズレなし

The Case of the Curious Bride 1934年発表 弁護士ペリー・メイスン5 宇野利泰訳 新潮文庫発行 前作『吠える犬』 次作?『義眼殺人事件』 まずは前作の感想でも言ったのだが、ペリー・メイスンもののお約束である次回予告がなかった件(本作の中身とは少し違…

『指輪物語 王の帰還上・下』J.R.R.トールキン【感想】余韻を醸成させてまだまだ味わいたいので追補編は読まない

The Return of The King 1955年発表 瀬田貞二・田中明子訳 評論社発行 前作『二つの塔』 ついに指輪物語を読み終えました。感無量というか、まあ人並みの感想しか出てこないわけなんですが、ずっと映画版にしか触れてこなかった人間からしてみれば、一の指輪…