2022サッカーワールドカップ・カタール【試合予想】グループD

じゃんじゃんいきますよグループDです。

優勝候補が2つも入っているので、伏兵となる国がどう牙城を崩せるかが注目されます。

 

フランス(3位)

最強の攻撃陣を持つ優勝候補筆頭です。2012年からチームの指揮を執るデシャン監督のもと、2016EURO(欧州選手権)準優勝や2018ワールドカップでの優勝など華々しい結果を積み重ねてきました。しかしながら、2020のEUROではまさかのベスト16どまり。ポグバカンテといった2018ワールドカップ優勝メンバーを負傷で欠くことになりそうな今大会ですが、一方で彼ら以外の有望株が続々と育っています。課題となっている守備陣ですが、常に攻撃し続けるチームカラーとの相性は良いはず。不用意な失点が攻撃のリズムを狂わせることがなければ順当に勝ち上がってくるに違いありません。

フランス注目選手

世界最高峰のストライカーの一人ベンゼマとスピードスターのエムバペグリーズマンの最強トリオは必見です。彼らのうち誰か一人でもボールに触れた時の得点への期待感というかワクワクは異常です。またベテランの域に達してきたジルーも代表に復帰し、すぐに得点を決めるなど期待感が増しているのも追い風。あとめちゃくちゃかっこいい

やっぱり不安は守備陣。穴のない堅守を見せてくれているチュアメニヴァランというセンターラインは固まっているとして、両サイドの連携強化にはやや課題を見せているような気がします。そこで前回ワールドカップでも大活躍の選手に注目したいです。

DFベンジャミン・パヴァール

所属するバイエルン・ミュンヘンでは主に右SBとして活躍するパヴァールですが、CBもこなします。前回ワールドカップでも見せたように攻撃センスもあるんですが、同ポジションを争うクラウスのほうが攻撃性能が高いこと、CBのヴァランと比べると対人の面でもやや劣るため活躍の場が少なくなってしまっている現状があります。なので、攻撃はビッグ3にまかせておいて、守備に注力して、フランスの穴をうまく埋めてほしいと思います。

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デンマーク(10位)

デンマークの至宝エリクセンが試合中に心停止するというアクシデントを乗り越え、2大会連続の出場を決めた古豪。今年行われているネーションズリーグ(欧州の国際大会)では同組のフランスから連勝するなど、チームの円熟度、仕上りは完璧です。先のエリクセンも完全復活し、GKシュマイケル、キャプテンで守備の要であるケアーらベテラン勢と若手との融合も完璧で、組織力だけで言えば今大会一といってよい優勝候補の一角です。

デンマーク注目選手

まずはGKシュマイケルに注目です。あまり注目されることの少ないGKというポジションですが、サッカーにおいてフィールド内で唯一手を使うことができるポジションということで、特にセービング能力と状況判断能力の高さは群を抜いています。ネーションズリーグの対フランス戦の好セーブの連続を見ていたら、安心感しかありません。

MFの二人、ホイビュアデラネイも大注目です。どちらも90分間走り回ることのできる類まれなるスタミナを持つユーティリティプレイヤー。イングランドのトッテナムに所属するホイビュアは、高いフィジカルを活かした対人戦が見所です。相手のスタミナをゴリゴリと削りつつボールを刈り取るハンターとして間違いなくチームの肝になる選手です。

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セビージャに所属するトーマス・デラネイもハードワークが特徴的な選手。特にサイドでの1対1のデュエル時には無類の強さを誇ります。敵FWが彼に時間を取られれば取られるほど、デンマークDFはより強固なラインを敷くことができ、中央の厚みが増す結果につながります。

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FWではスコフ・オルセンにしましょう。デンマーク・スーペルリーグで1シーズン22ゴールをあげた点取り屋。スピードとテクニックを兼ね備えた新星です。サイドからの華麗なドリブル突破とバリエーション豊かなシュートを見てみたいです。今大会で注目度がさらに上がって、ビッグクラブ移籍もあるかもしれません。

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チュニジア(30位)

アフリカ最終予選でマリを下しなんとか2年連続の出場を決めました。特徴はなんといっても、アフリカ予選で2失点、キリンカップでも0失点という守備力の高さ。選手それぞれのフィジカル面の強みを最大限活かし、難敵たちの攻撃にどう対処するのか楽しみです。

チュニジア注目選手

MFエリス・スキリ

ドイツ・ブンデスリーガのFCケルンで80キャップ以上もの経験を持つ中心選手。フランス国籍も持ち、フランスリーグでも試合経験があるなど、チーム内では試合中も精神的な面でも支柱となる選手です。CMFとしてどんなポジションの選手とも連携しながら常にチームを動かし続ける必要があります。

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FWハンニバル・エイブリ

マンチェスター・Uのユースで活躍するなど才能豊かな19歳。まずは名前が好きです。そんな名前あるんだって感じで。見るからに悪童って感じも良いですよね。全体的に器用さもなく、粗削りな選手ではありますが、エゴの強さってサッカーにおいては最高の才能です。今大会を機に大化けするのを期待しています。

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めっちゃ調子いいときのハンニバル

 

オーストラリア(39位)

2大会連続で大陸間プレーオフまで縺れ込みながらも、何とかもぎ取った5大会連続出場。前回大会でキャプテンシーと決定力を併せ持ったケイヒルが引退し、チームを引っ張る存在が不足するなか、若手の台頭もなく、チーム状況はかなり厳しいものがあります。好きな選手も多いので、逆境の中で成長して上位チームに一泡吹かせてほしいところです。

オーストラリア注目選手

MFマシュー・レッキー

ここは前回大会と同じです。ブンデスリーガを約10年渡り歩き国内リーグに戻ってきた若武者は、自国に戻ってからも安定したプレーを見せています。体格を活かした左サイドからの突破は立派な武器ですし、オーストラリア伝統のロングボールからの攻撃でも力を発揮します。

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MFアーロン・ムーイ

古橋や旗手といった日本人選手が所属するセルティック(スコットランドのトップチーム)で主力メンバーとして活躍する32歳。ケガの影響で試合に出られない期間も多かったものの、今シーズンセルティックに移籍して以降は本来の調子を取り戻しているようです。しかもセルティックの監督が元オーストラリア代表のポステコグルー、さらには同じく元代表の英雄キューウェルが今年からコーチを務めるとあって、何か見えない力がムーイに働いてる感があります。役割としては中盤のアンカーとしてチームのリズムを整えることが期待されます。強豪たちの猛攻にも冷静な思考でチームを落ち着かせてほしいです。

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もう一人、アルディン・フルスティッチにも注目です。

セリエAのヴェローナでプレーする26歳は、今までのオーストラリア代表にいなかったようなスペシャルなプレイヤー。チームメイトのレッキーが絶賛するパス精度の高さ、セットプレーからのFKなど攻撃の要としてレッキーとともに最大限に注目したい選手です。

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試合予想

1位 デンマーク 1勝2分

1位 フランス 1勝2分

1位 オーストラリア 1勝2分

4位 チュニジア 3敗

 

個人的にはサッカーってのは「守備」のスポーツだと思っています。なぜなら「引き分け」でも「勝ち点」がもらえる、つまり引き分けでも勝ちなんですよね。なので上記のような順位になった場合、実質1位になります。

オーストラリアとチュニジアにとっては格上でいかに負けないか(引き分けにもちこめるか)、そして実力が拮抗する相手には互いに勝ち切れるか(勝ち点3を奪い合う)が鍵です。ただ今のデンマークとフランスに引き分けろというのがどれだけ難しいことか。格上との戦いは日本もしっかりとシュミレーションするべきなのでそういった意味でも注目に値するグループです。

では!