2022サッカーワールドカップ・カタール【試合予想】グループE

さあ日本が属する死の組グループEです。

まあ死の組と言っているのは日本だけというのは秘密です。とはいえ、決して食い込めないとは思っていないんですよねえ。つけ入るスキがあるとすれば“無敵艦隊“でしょうか。もちろん代表メンバー全員、今大会をスペインとドイツという強豪国と戦える思い出作りなんかにするつもりはないと思います。しっかりと応援するつもりです。

 

 

スペイン(6位)

ヨーロッパ随一のリーガ・エスパニョーラでスター選手たちと鍛えに鍛え抜かれたスペイン代表ですが、“無敵艦隊”と呼ばれたのは遠い昔のような気がします。スペインといえば高速ショートパスをつないで、高いポゼッションを維持しながら、じわじわとゴールに迫っていくスタイルというイメージがありましたが、現在は少し姿が違うようです。そりゃそのはず、もうシャビシャビ・アロンソイニエスタセスクダビド・シルヴァビジャもいないんだから。トーレスもいないや。“無敵艦隊”ではなく国内でよく用いられる愛称“La Roja(ラ ロハ)”の意味するとおり、闘争心あふれる攻撃を是非とも今大会では見てみたいです。

 

スペイン注目選手

MFペドリ

バルセロナでイニエスタが着けていた背番号8を背負い、まさにイニエスタの再来といわれる神童です。足元のテクニック、ボールコントロールはすでに成熟の域に達していながら、戦術眼もピカイチ。まるでフィールドを上から見ているかのような広い視野を持ち、その能力を攻守両面で発揮できる器用さも持ち合わせています。19歳にして国際大会経験も豊富で、今大会でも浮足立つようなことはないでしょう。大会全体でも注目すべき選手です。

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MFガビ

所属するバルセロナでペドリと二人で中盤の司令塔をこなす天才。個人的にはガビの相手をかわす(いなす)プレーが、「大好きなサッカー選手を5人挙げろ」の一人ダビド・シルバと少し重なるところがあるのでめちゃくちゃ期待しています。

十代の二人がスペイン代表の頭脳なんてめちゃくちゃ少年ジャンプ(熱い)じゃないですか。

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守備陣は、アンカーのブスケツや史上最高の右SBカルバハルなどタレント十分、問題は決定力をもつ絶対的ストライカーでしょう。

FWマルコ・アセンシオ

東京オリンピックで日本を下した左足からの鮮やかな決勝ゴールが記憶に残っている人は多いでしょう。最近はA代表に呼ばれていないのが若干気になりますが、サッカー界でも貴重なレフティーとして覚醒してほしい選手の一人です。

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ドイツ(11位)

なんの理由もないんですけどサッカードイツ代表が好きじゃありません。何の理由もないです。ユニフォームが白いからかなあ(意味不明)。なんかこう、オシャレ感が強いからかなあわかりません。たぶん2014年のワールドカップでブラジルをボコった(7-1で圧勝)からかもしれません。選手だとバラックが好きです。男らしくて。

 

スペインと同様高いポゼッションをとったまま、じりじりとボールを運ぶことができるタレントとシステムを構築できているのがチームとしての強みです。そこにGKのノイヤーを含めた11人で的確にビルドアップしていく組織的サッカーががっちりと組みあって、“負けない”サッカーができるのがいやらしいです(すごい)。

クロースエジルマリオ・ゴメスボアテングらが抜けた穴をしっかりと埋める層の厚さはさすがで、前回大会のグループリーグ敗退という屈辱を晴らすべく本気を出してくるはずです。

 

ドイツ注目選手

全体的にドイツの守備陣は好きです。特にごつすぎるリュディガーシュロッターベックは別格です。インテルゴセンスライプツィヒラームクロスターマンととにかく壁のような大型DFが圧巻です。なのでDFはぼんやりと薄目で全員見るとして、この人です。

 

トーマス・ミュラー

え?今さらミュラー?とお思いの方もおられるでしょう。でもですね、ミュラーのサッカーは、あれさっきまでミュラーいなかったのに今ミュラーいる。みたいな現象が次々と起こるので、めちゃくちゃ楽しいです。エリア内で抜群の存在感を放つストライカーがいたとしても結果的にゴールを決めているのはミュラーになるのがすごすぎます。テレビで見ていても消える時がありますからね(え)

味方の足元にピタッと収まる美しすぎるパスも必見です。

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コスタリカ(34位)

大陸間プレーオフまで縺れ込みながらもなんとか勝ち取った3大会連続出場。2014年のウルグアイ、イタリア、イングランドをおさえてのグループ突破の記憶も新しく、当時のメンバーが多く選出されていることからも、決して侮れない国です。

懸念事項はやはり高齢化。絶対的守護神ケイロ・ナバスも所属するPSGで出場機会を減らすなど、全体的に右肩下がりなチーム状況があります。(とはいえ未だ驚異的な反射神経は健在、全然侮れません)

しかしながら、先日発表された代表メンバーを見ていると各ポジションで若手の選出も目立っており、今大会で飛躍する可能性も十分あります。そういった意味では、ドイツやスペインといった強豪やタイプの違う日本と戦う価値があるかもしれません。

 

コスタリカ注目選手

DFダニエル・チャコン

まだまだトップチームでの経験も少ない21歳ですが、恵まれた体格を持ち素質は十分。本職のCBで経験を積めば積むほど成長するはずなので注目しています。

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78分くらいから途中出場しているんですが、パスミスがあったりチェックが甘かったりオフザボール(ボールを持っていないとき)の動きも悪かったりあまり良い印象はありません。本大会に期待です。

 

MFジェウィソン・ベネット

今シーズンからイングランドのサンダーランドでプレーする18歳。デビュー2戦目でゴールを飾り、A代表でもプレーオフで決勝ゴールをアシスト、9月の対韓国戦でも2ゴールを決めるなど乗りに乗っている選手。韓国戦の2ゴールはどちらもストライカーとしての天性の才能を感じさせるゴールでした。エースのキャンベルとのコンビネーションもよさそうだったので、コスタリカの貴重な得点源として大注目です。

 

MFブランドン・アギレラ

こちらもプレミアリーグのノッティンガム・フォレストに所属する19歳。末恐ろしい。

注目に値するのは、ファーストタッチの巧さ、足元にボールが吸い付くような丁寧なドリブルとターンです。これが大舞台でできればスター候補として一気に名を挙げるに違いありません。

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FWジョエル・キャンベル

コスタリカといえばこの人。代表100キャップを超えるコスタリカの純正ストライカーです。パワーとスピードこそ全盛期から衰えているとはいえ、危機の芽を摘み取る献身的な守備からビルドアップ(攻撃への組み立て)、決定機の演出からフィニッシュまでをそつなくこなす彼こそ、コスタリカの屋台骨といえる選手です。欧州5大リーグすべてを渡り歩いた経験を活かし、母国を2014年のベスト8以上へ導くことができるのか大注目です。

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FWアンソニー・コントラレス

国内トップチーム、エレディアーノでプレーする22歳。ワールドカップ予選から招集された新顔ですが、大事な試合で得点を決める勝負強さが魅力です。空中戦も強く、球際での強さがあります。ストライカーとしての得点勘もあり、どの国の守備陣もマークしておくべき選手の一人になるはずです。

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ちょっとハメス・ロドリゲス(コロンビア)っぽさがあるので人気が出るかもしれません。(髪を変な色に染めなければ)

 

日本(24位)

7大会連続7回目の出場(そのうちベスト163回はアジア最多)を誇り、悲願のベスト8を目指すサムライ・ブルー。2大会連続でベスト16に入れるほどワールドカップは甘くなく、特に今回は同グループにドイツとスペインという優勝候補がいるため難戦は必至。前回ワールドカップから大幅に戦力を入れ替え、新たな戦術と戦力を持ったサムライたちがどこまでやってくれるか期待は大きいです。

 

森保監督の代表選考基準や一貫性のない試合運びなどに国民の不安が噴出することもしばしばありましたが、ここ数年の結果だけを見るとキリンカップでのチュニジア戦の大敗を除けば、負けはほとんどなく、チームとしてのモチベーションは高いでしょう。

代表選手の多くがヨーロッパのトップチームでプレーしており、この力は確実に世界でも通用するレベルまで高まっています。懸念事項はそれら個の力を結束できていないところ。こいつならやってくれる!という絶対的ストライカーの不足でしょうか。また本戦までの実戦も不足していて、残すは17日のカナダ戦のみ。とにもかくにも、不確定要素がまだまだ多く、確実なプランが欠けているのが問題です。

 

日本注目選手

DF、MF、FWから各一人ずつ注目してみましょう。

DFは間違いなく冨安健洋です。

名門・アーセナルでは左右どちらのSBでも結果を残し、チームの首位キープに貢献しています。また、アーセナルでは本職のCBだけでなくボランチとしても期待されており攻撃面への期待値も高いなど、日本代表チーム内でも彼にかける期待の高さと役割の大きさは言うまでもありません。

恵まれた体格を活かしてデュエルなどの対人戦でチームの危機の芽を摘みつつ、左右両足でボールを扱うことのできる技術の高さを活かして精度の高いクロスやパスを供給できる日本の核となる選手です。唯一の心配はケガによるコンディション不良。所属するアーセナルでは首位を走る余裕からか、無理な起用をされずしっかりと休養できている模様。本戦までにしっかりと回復するのが先決です。

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MFは鎌田大地でしょう。

ドイツ、フランクフルトでプレーする26歳は今が一番脂のノっている時期。欧州5大リーグでプレーする選手の中で最もシュート決定率が高い選手としてネイマールレヴァンドフスキらをおさえて堂々の一位はすごすぎる成績。EL(ヨーロッパリーグ)でのハットトリックやCL(チャンピオンズリーグ)のグループでも2得点を決めるなど大舞台で強いのも期待できるポイント。

スピードあるWGは一定揃っているので彼らとのコンビネーションの精度さえ上がれば攻撃力が爆発的に上昇する可能性があると思います。

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FWは三苫薫です。

イングランドのブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンで活躍する25歳は、日本の攻撃陣で必要不可欠な人材。足元のテクニックは現代表メンバーの中でも随一で、ヨーロッパの屈強なプレイヤーたちをかわす芸術的なドリブルとアウトサイドまでも使いこなす変幻自在のパスが大きな得点源になるはずです。

直近のウォルバー・ハンプトン戦の3ゴールすべてに絡むプレーはどれもすごかった。とくに空中戦を制し自身で決めたヘディングゴールが大きかったと思います。

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もちろん彼ら以外の選手、DF陣だと長友佑都吉田麻也酒井宏樹のベテラン勢が若手の足をひっぱることなくミスなく仕事をする必要があると同時に、板倉滉伊藤洋輝といった若手DFのさらなる成長が必須です。MF陣は南野拓実柴崎岳遠藤航がリーダーシップを発揮しながら、本来のプレーを取り戻すことも必要です。そしていうまでもなく、久保建英堂安律伊藤純也相馬勇紀前田大然浅野拓磨上田綺世らの覚醒は必要不可欠です。それぞれが求められるプレーは違いますが、正直全員使う(覚醒する)必要はないと思っています。この中の誰か一人ないしは二人、ラッキーボーイでも良いので、好敵手たちとの対戦の中で自分の限界を超えてさぶいぼを突き立てるようなプレーをしてくれるのも待ち望んでいます。個人的には久保か堂安がメッシに、伊藤がエムバペに、相馬がネイマールに、前田がロッベンに(絶対なれる)なれば絶対に勝てます(え)。浅野と上田はちょっとわからないです。

 

 

試合予想

1位 ドイツ 2勝1分

2位 日本 1勝2分

2位 スペイン 1勝1敗1分

4位 コスタリカ 3敗

 

日本を2位通過させたいがための予想です。どう考えてもドイツに勝つ姿が思い浮かばないんですよねえ。ドイツというよりもGKノイアーからゴールが奪えているイメージがない。対スペインでは、強烈な2列目には翻弄されるでしょうが、中央を締めれば案外大量失点はないかもしれません。もしかするとスペインから歴史的な1勝を手にするチャンスがあるかも。コスタリカには残念ですが3敗してもらいます。

 

前回大会もそうだったと思うんですが、国民の期待値の低さというか、バッシングって一定レベルは選手の養分になると思っています。名前も顔も知らないダレカに絶対的に信じられるより、テキトーに批判されている方がのびのびできることってないですか?「勝ってほしい」という強い願望は嚙み殺して、「フン、どーせ大した結果残さないんだろ」というツンデレな感じで応援したいと思います。がんばれ、ニッポン!

では!