いよいよ開幕が目前に迫ってきて、焦っています。
グループHです。なんといっても注目はロナウド率いるポルトガルとスアレス率いるウルグアイ。どちらも今大会が最後の出場になると思われるので、めちゃくちゃ気合入っていると思います。グループHは２強２弱がはっきりわかれているグループなので、ロナウドもスアレスも安心しているかもしれませんが、いやいや、侮れません。波乱が起こるのがワールドカップです。特にダークホースの韓国はまじで監督と国の関係も微妙ですからね。選手たちが奮起する可能性は十分あります。
ポルトガル（９位）
長い間クリスチアーノ・ロナウドの得点力に依存しっぱなしだったチームからの脱却に成功したため、間違いなく優勝を狙えるチームになりました。ロナウドがトップ下で自由に動き回りながらも、エゴ全開のプレーではなく、WGや２トップの選手と完璧な連携をとることで、多彩な得点パターンを生み出します。またDF陣はとにかくタフで運動量が豊富なメンツがそろっています。今大会でも守備の力だけで言えば一、二を争うはずです。
ポルトガル注目選手
クリロナは間違いなく見ておきましょう。たぶん最後のワールドカップになるはずです。
DFアントニオ・シルバ
19歳ながら空中戦で競り負けない強さと体幹を備えた神童です。危機察知能力にも優れており、ボールを絡めとる巧さも持ち合わせています。間違いなく今大会以降ビッグクラブによる争奪戦が始まるはず。
FWラファエル・レオン
セリエAのACミランに所属するスピードスターです。昨シーズンはセリエAの年間MVPを受賞、といえばそれだけですごさがわかるはず。瞬間的にトップスピードまで乗る爆発的な足と、当たり負けしないフィジカルを駆使し、左サイドを切り裂く爆速ウィンカーです。ロナウドとのコンビネーションで何倍にも脅威が膨れ上がります。
ウルグアイ（１３位）
スアレス・ゾーンのおかげでなんとかワールドカップ出場を決めた南米の強豪国。そのスアレスも35歳。カバーニも35歳、とウルグアイの英雄たちの最後を飾るためにセレステたちが躍動するはずです。とにもかくにもスアレスの覚醒が恐ろしいです。もちろん得点源、勝利の立役者として素晴らしいのと、ウルグアイの若手たちの見本となって、サッカー選手とは、という自分が経験してきた全てを伝えようとする姿勢は、過去の”悪童”の印象を払拭するに値します。
チームのセンターラインに縦にじっくりとビルドアップする戦術がしみ込んでいるので、どんな相手にも崩されることなく、しかも相手のペナルティエリアには迫ることができる汎用性が強みです。
ウルグアイ注目選手
ルイス・スアレス
絶対にどんな時でもゴールを決める、というストライカーの根底に絶対に必要とされるメンタルを持った稀代の点取り屋。シュート精度、パワー、ゴールセンス、全てにおいて世界最高峰のプレイヤーです。
前回大会でも注目していたこの選手も
ロドリゴ・ベンタンクール
ユヴェントスからプレミアのトッテナムに移籍しても相変わらず高い順応性を見せてスキルアップしているウルグアイのレジスタ。ボール奪取能力とパサーとしての才能はさらに磨きがかかっており、今大会でも印象に残るゴールを演出してくれるはずです。
ガーナ（６０位）
熾烈なアフリカ予選を僅差で勝ち上がってきたチームが弱いはずはありません。ランキングはある程度無視してよい数字だと思います。アフリカ特有の個人技も持ち合わせていながらしっかりと組織的な守備から攻撃に組み立ててくるチームです。ビッグクラブから熱視線を送られる新星たちも多いのですが、ただのビッグクラブ移籍への布石ではなく、しっかりとグループ突破に向けて戦ってくれれば不可能はありません。
ガーナ注目選手
イドリス・ババ
ガーナの生命線はスペインのマジョルカでプレーするババでしょう。4-1-4-1という特殊なフォーメーションのボランチとして、攻守のバランスを取りながら、ビルドアップの起点にも、危機の芽を摘むハンターとしても、最終ラインの中心にも必要な選手。ラ・リーガの高速アタッカーたちの中で揉まれた経験を活かして、ガーナのピンチも救ってほしいと思います。
韓国（２８位）
アジア最高のストライカー、ソン・フンミン擁するアジアの虎が登場です。日本人としては、同じアジア代表として、ヨーロッパの強豪国に一泡吹かせてほしいのが本音ですが、下馬評はなかなか厳しく、国内からの代表へのサポートについて監督のベントが苦言を呈するなど、国内の応援ムードもそこまで高まっていない模様。ですが、本選に突入すれば話は別でしょう。初戦のウルグアイの戦績によっては、一気にサポーターを味方につけることも可能です。
韓国注目選手
ソン・フンミン
現役のアジア選手の中でもっとも素晴らしい選手です。左サイドから敵陣を破壊する高速ドリブラーになったかと思いきや、ペナルティエリアで意表を突くラストパスでゴールを演出するなど、ゴールへ向かう想像力とそれを実行できるハード面での強さを持ち合わせた天性のストライカーです。怪我によるコンディションの不良さえ乗り切れれば、一人で韓国を勝利に導くことのできる絶対的存在です。
イ・ガンイン
足元の巧さを持つ、韓国の”久保建英”。ようするに覚醒を待たれる若き天才です。スピードとテクニックでメッシに例えられるストライカーですが、代表での成績に全く結びついていないので、大舞台で起用されるかが問題です。本人としてもなんとか化けたいところだと思うので是非とも頑張ってほしいと思います。
試合予想
1位 ウルグアイ
2位 ポルトガル
3位 韓国
4位 ガーナ
波乱が起きても何の疑いもないグループですが、波乱が起きないと予想しています。
特にポルトガル、ウルグアイのチームとしての成熟度は他国に比べて圧倒的に上です。一人の好不調に左右されない選手層の厚さもありますし、個人個人の能力も上。韓国とガーナの差は圧倒的な得点力。絶対的な個（ソン・フンミン）が、スアレス、ロナウドよりも点を取る未来を信じれば予選突破が見えてきます。
では！
