『人形パズル』パットリック・クェンティン【感想】難易度?サプライズ?そんなの関係ねえ!

1944年発表 ピーター・ダルース3 白須清美訳 創元推理文庫発行 人形パズル (創元推理文庫) 作者: パトリック・クェンティン,白須清美 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2013/03/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (11件) を見る 演劇プロデューサ…

『探偵術教えます』パーシヴァル・ワイルド【感想】万人にオススメできる自信作

1947年発表 通信教育探偵ピーター・モーラン 巴妙子訳 ちくま文庫発行 ニューヨーク生まれの奇才パーシヴァル・ワイルドが1947年に上梓した、抱腹絶倒の連作短編推理小説。作者の実体験?を元に生み出された素人迷探偵P(ピーター)・モーランが作中を所狭し…

『ワイルドスピード/スーパーコンボ』【映画ネタバレ感想】たしかにBGMはうるさい

引用:2019 UNIVERSAL STUDIOS 最っ高でした。物語の完成度/ツッコミどころ/粗の多さ/などを指摘できないことは無いんですが、それ以上にアクション映画としての完成度が高いうえに、抜け目なく、計算高い演出の数々に惚れ惚れとさせられます。 ワイルドス…

『ゼロ時間へ』アガサ・クリスティ【感想】クリスティ中期の集大成的大傑作

1944年発表 バトル警視シリーズ 三川基好訳 ハヤカワ文庫発行 クリスティの創造した名探偵たちの一人、バトル警視が探偵役を務める長編。彼は本作以前にも『チムニーズ館の秘密』『七つの時計』『ひらいたトランプ』『殺人は容易だ』で登場しているが、いず…

『カシノ殺人事件』S・S=ヴァン・ダイン【感想】化学と古典の融合

1934年発表 ファイロ・ヴァンス8 井上勇訳 創元推理文庫発行 ファイロ・ヴァンスも第8作目に突入。あらすじを紹介したいのは山々なのだが、どうも憚られる。というのも、創元推理文庫の裏表紙と中表紙のあらすじの中で既に盛大なネタバレがあるからだ。こ…

『すねた娘(怒りっぽい女)』E.S.ガードナー【感想】理想の探偵であり上司

1933年発表 弁護士ペリー・メイスン2 大岡昇平訳 創元推理文庫発行 E.Sガードナーと言えば、推理小説界屈指の多作な作家です。多い時で年5冊ものペースでぼこぼこと作品を生み出した彼の代表的な作品群【弁護士ペリー・メイスンシリーズ】は、ガードナー自…

進め!夢のマイホームへ!【基礎的な知識編】あとプランニング諸々

戸建てを購入する二つの方法 建売住宅 注文住宅 戸建てが建つ二つの工法 家を買おうと思ったときに事前に自分たちで考えておかなければならない点 予算 地域(エリア) 広さ リスクマネジメント マイホーム検討を始めて約2か月。なんと、良さ気な土地で図面…

『スパーダーマン/ファー・フロム・ホーム』【映画ネタバレ感想】MCUの出木杉英才くん

引用:2019 Sony Pictures Digital Productions ロマンス、アクション、シナリオ、コメディ、サプライズ、どこを切り取っても優等な出木杉的作品でしたね。 本作は新しいスパイダーマンシリーズの第2作目という側面もあり、前作『ホームカミング』との関連性…

『勇将ジェラールの回想』アーサー・コナン・ドイル【感想】歴史小説愛が爆発

1896年発表 勇将ジェラール1 上野景福訳 創元推理文庫発行 アーサー・コナン・ドイルといえば、シャーロック・ホームズものを始めとする短編ミステリが有名ですが、ドイルが本来書きたかったのは歴史ミステリでした。ホームズが有名になり過ぎた結果書きたい…

死んでも観たい映画100選【魂コレ】No.4

子どもの頃の憧れの大スターたち、と言えば誰を思い出しますか?自分の場合は『ダイ・ハード』のブルース・ウィリスや『インディ・ジョーンズ』のハリソン・フォードがそうでした。 しかし、時は2019年。かつてのスターたちの勢いにも翳りが見え、深刻なおじ…

落とし物をした、というか落とし物をしてた

今日お昼にクレジットカード会社から連絡があって、クレジットカードが警察署に届いた、と連絡があった。はて?全く身に覚えがないぞ。それもそのはず、落したことすら気づいておらずすでに2日も経っていた。 既にカードの利用は停止されていて、警察に確認…

『ホロー荘の殺人』アガサ・クリスティ【感想】傑作だけど好きにはなれない

エルキュール・ポワロ 中村能三訳 ハヤカワ文庫 粗あらすじ 長閑なホロー荘に集った、秘めた想いを抱えた登場人物たち。彼らが演じる悲劇を最前列で鑑賞したのは、名探偵エルキュール・ポワロだった。死者が口にしたダイイングメッセージが指し示すのは犯人…

『星を継ぐもの』J・P・ホーガン【感想】ガチガチだけど初心者にも優しい傑作SF

1977年発表 池央耿訳 創元SF文庫発行 ガチガチのSFですよ。 正直、SFものの映像作品ならスター・ウォーズを始め(真のSF好きには罵倒されそうですが)好きなんですが、本となるとちょっと抵抗がありました。もともと星新一の子ども向けショートショートが大…

夢のマイホームへの道のり【新企画?】マンション?一戸建て?メリット・デメリットを整理

本気で家を探している。 あと数年で息子も小学生。いくら公立とはいえ、やはり選びたい。学力はもちろん、学校の規模や設備もある程度充実していて欲しいし、地域の治安や利便性も重視したい。今はいろいろとリサーチをしながら、引っ越し先を検討している。…

『途中の家(中途の家)』エラリー・クイーン【感想】美しさと懐の広さが両立

1936年発表 エラリー・クイーン10 青田勝訳 ハヤカワ・ミステリ文庫発行 『ローマ帽子』から始まる≪国名シリーズ≫をついに読み終え、お次は『災厄の町』以降の≪ライツヴィルもの≫への繋ぎとなる一作です。 探偵エラリー・クイーンがいるのは、ニュージャージ…