進め!夢のマイホームへ!【基礎的な知識編】あとプランニング諸々

 

    マイホーム検討を始めて約2か月。なんと、良さ気な土地で図面を書いてもらう(無料)ところまで話が進んでいる。数社の図面と見積もりを見て検討している段階だが、決定までにその土地も売れてしまっているかもしれない。まあそれならそれで仕方ないが。

 

    今日はこの2か月で得た知識を駆使し、自分たちが朧げではあるがマイホームの姿形を絞っていった過程を、簡単な用語解説とともにまとめておきたい。

※正直、ス〇モとかのホームページを見れば全てが詳しく書かれているので、深くまで知りたい方は断然そっちがオススメ。

※あと、当記事は筆者ぼくねこの主観による記述が多く、正確無比なデータを元にした記事ではない。気になる情報は、必ず自分で調べること!

 

戸建てを購入する二つの方法

建売住宅

    文字通り、既にっていてってある家だ。中を見ることもできるし、モノによっては体験宿泊なんかをやっていることもある。見て・知って・体感して買うことができる、という点ではメリットかもしれない。

    しかし、どこのどいつが建てていて、壁や床の中がどうなっているか全くわからないことが多い。営業マンから説明を受けたとしても、建っているものの壁を壊すわけにもいかないから、確かめる術がない。キッチン・風呂・トイレ設備は選べないことも多いし、もちろん外壁・床材・クロスなどの色や種類も既に決まってしまっている。

    価格的には安く手に入りやすいが、設計に拘りが強い人には向かないかも。

 

注文住宅

    こちらも文字通り、注文を受けて造り始める家のこと。ひとくちに「注文を受けて」と言っても、建てるハウスメーカー(住宅建設会社)や工務店、設計事務所によって、その自由度や工法、特徴も様々で選択肢は多岐にわたる。とにかく悩ましい

    一方で、ビビッとはまる会社、そして信頼できる担当者に出会えれば、満足できる家が建てれるだろう(ココは自分自身まだ建てていないので偉そうなことは言えない)。

 

戸建てが建つ二つの工法

   木鉄筋コンクリート(以下RC=Reinforced Concrete)、ほぼこれだろう。細かく言うと他にも色々(プレハブ等)あるのだが、とりあえずこの二つのどちらかで建てると思っていい。

    ハウスメーカーの各社が得意とする工法はあるのだが、それぞれのメリットを伸ばしながらデメリットを消していく工夫がとられているので、一概にこの工法がどうだ、というのは言いにくい。

    それでも大きな特徴なのが、価格と耐久性の違い。安いのが木造高いのがRC造耐久性の低いのが木造高いのがRC造

    安けりゃそりゃ耐久性も低いわな、と思われるだろうが、最近は木造にも金物による補強や耐震用の部品の装着などが一般的になってきており、耐震性・耐火性・耐久性が高い住宅が増えている。もちろん価格もそれに伴い上昇しているのが現状だ。

    同様にRC造も性能は飛躍的に向上している。木造に比べると快適性は劣るものの、耐用年数100年は魅力的に感じる。み、ライフサイクルコスト(生涯費用)で見れば、木造に比べ安価、との見方もあるし、まあ言ってしまえばどっちもどっちなのだ。だから悩ましいのだけど…

 

    今のところ、うちの場合は木造で検討しているのだが、木造を選択した最大の理由は「好み」だ。メリット・デメリットを総合的に勘案した結果、二つの勢力は拮抗し、最後に残ったのは「どっちが好きか」だった。

    また、爽やかでリラックスできる木の香りに満ちた、新築の見学会に行ったのも良かった。実際に無垢(むく)材(実際の木から切りだしたインテリア材)のフローリングを素足で歩いた時に感じる温もりも素晴らしかった。そして、オシャレでモダンなRC造の家よりも、木造の方が、家の中でも自然を感じれるような落ち着いた空間造りに向いているのではないかと思ったのだ。(RC造でも無垢材のフローリングにすりゃ一緒かもだけどね)

 

 

上記の外に、

家を買おうと思ったときに事前に自分たちで考えておかなければならない点

がいくつかある。

 

予算

    土地と上物(家本体)合計で予算はいくらか。ローンを組む場合(ほとんどがそうだろうが)「いくらまで借りれるか」ではなく「いくら月々支払っても、制限のないゆとりある暮らしが実現できるか」で考えなければならない。

    例えば、大手銀行等では年収の8倍程度まで借り入れ可能だと言ってくることが多い。年収600万(世帯年収含む)だと4800万は貸してくれる可能性があるということだ。

    しかし、これを利率・返済年数等を加味し月々の返済額で計算すると約12万円の支出となる。年収に対する返済額の割合を計算すると約25%に達する。はたして月収の残りの3/4で、食費や光熱水費、交際費、保険料、車の維持費などが賄えるのだろうか?

    たぶん、一般的な支出額で計算してみるとかなり厳しいと思われる。だからこそ「借りることができる」ではなく「借りても苦しくない」額を冷静に考えなければならない

 

    先の例で言うと、月の返済額を年収の約20%未満に抑えると余裕が出てくることが多い(月の返済額は10万円程度になる)。もし子どもが2名以上いる場合は、もっと慎重になって良いくらいだろう。

    子どもの教育費はだいたい一人当たり約1,000万円と言われている。これを20年かけて貯蓄する場合、単純計算でも月々4万超の積み立てが必要となるということだ。毎月教育費がかかるなんてことは無く、貯蓄できるタイミングを見て貯蓄することが重要だが、月の返済額+教育費という目線を持っておくと、住宅ローンの借入額に対して冷静かつ慎重な対応ができると思っている。

 

地域(エリア)

    どこで家を建てるか。都市部に家を建てる場合とそうでない場合で、土地代はウン千万変わってくる

    例えば坪単価50万100万の土地があった場合、同じ30坪の土地を買うとなるとそれだけで1500万の差が出てくる。50万の土地であれば、利便性は劣る上物で豪華なものが建てれるかもしれないが、100万の土地であれば、建てるハウスメーカーや導入する設備にも制限が出てくるかもしれない。

    有り余るお金があれば別だが、そうでない場合、自分たちが求めるものや価値観が試されるのが土地探しだ。

 

広さ

    どれくらいの大きさが快適な居住のために必要か。夫婦と子ども3人暮らしなのに50坪、総㎡が200もある豪邸が果たして必要なのか

    一方で20坪の土地に細長い3階建てで自分たちは満足できるのか。一生住み続ける予定なのに、3階まで昇り降りを繰り返す老後を望んでいるのか。

    建築面積が増えれば増えるほど工事価格は上がるし、税金だって増える。果たして自分たちのライフプランと、土地の広さ(建築面積や坪数)のバランスは良いのだろうか。これもまた常に自問自答し続けなければいけない案件だろう。

 

リスクマネジメント

    リスクマネジメントとは、企業などで行われる組織的なリスク管理、対応のためのプロセスのことだが、マンション・戸建てに関わらずマイホーム購入にはリスクマネジメントが必要だと思っている。

    隣人トラブルや子どものいじめ、自然災害による転居などありとあらゆる可能性を考慮しなければならない(全ての問題に対する答えを用意しておけという意味ではない不可能だから)。

   

    例えば、いざという時転居しても、残した家が資産になるような形で建てておくのは有効かもしれない。長期優良住宅の認定を受けたり、どんな世代・家族構成でも対応できるような間取りを考えておくのも一つだ。

    我が家が現在考えているのは、できる限り壁や扉を減らして、部屋を作らないようにし、必要に応じて家具や間仕切りなどで区切ることができる空間作り。そうしておくと、ある程度の人数までなら家族構成に縛られることなく住む人が自由に設計ができるし、リフォームも容易になる。

    このような考え方を「スケルトン・インフィル」と言う。これは、建物を支える構造駆体(スケルトン≒箱)と、間取りや内装(インフィル≒間仕切り)を分離して作る建築手法のことで、ライフスタイルや家族構成に合わせてその都度家を柔軟に造り替えることができるメリットがあるので、覚えておくと良いかもしれない。

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    話がかなり逸れているが、↑の話を聞くと「そんなの当たり前にやっているんじゃ?」と思うかもしれないが、残念ながらリアルでは当たり前ではないことが多い。

    図面を見て「あれ?この壁邪魔じゃない?」「この柱は絶対ここにいるんですか?」みたいなことはザラにあるし、そうなった場合耐震性などに影響を与えるため簡単に壊すことはまずできない。

 

    本当は他にも考えておかなければならないことはあるはずなのだが、とりあえず今日はここまで。

 

    正直、工法や保証なんてのは、どこのハウスメーカーもどっこいどっこいだし、最終は好みの差が出るような気がしている。耐震性や断熱性、気密性なんてものは数値化されているとはいえ住んでないから比べようがない。

    だいたい大手のハウスメーカーなら高い数値を出しているし、いざという時に命を守れるかどうか、という観点だけで言えば断熱性や気密性は二の次でもいい

 

    まずは、

向こう30年以上家族全員で笑顔で幸せに、快適に過ごすことができそうか。

毎日の暮らしが苦しくないか。

本当にその規模・水準の家が必要なのか。

不慮の事態にも柔軟に対応できる家なのか

を自問自答しながら、焦らず冷静に取り組むと良い。

 

    ものっすごい自分に言い聞かせている気もするが、“焦らないこと”がかなり重要だと思っている。今現在良さげな土地を見つけて2週間が経とうとしているが「別に先に売れちゃってもいいもんね☆」みたいな気持ちをキープするのが案外難しい。これからも、営業マンにいくら急かされても余裕をもって進んでいきたい。

 

では!