ROCK AND ROLL AND RAMBLE【The Beatles】Vol.4

はいあの企画の第4弾です。全然終わりません。

 

 

Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band(1967)

毎年アルバムを出してライブをするのくりかえし、ツアー各地で起こるトラブル、演奏の再現性の低さなど、コンサート活動へのやる気を失っていたThe Beatlesが、ライブ活動を完全に停止しレコーディングへと全ての力を注ぎ込んでできあがった最高の一作です。

ライブで観客を楽しませるという目的を全て置き去りにして、自分たちのしたい音楽だけを追求したからこそ生まれた珠玉の楽曲たちにただただ涎を垂らしましょう。

中身は、“世界初のコンセプトアルバム”のとおり架空のバンドによるショーというコンセプトのもと、アートワークやオープニング曲、アンコールの楽曲まで計算されつくした作品になっています。ジョン曰く彼が提供した楽曲が「アルバムのコンセプトとは何も関係がない」らしいのですが、計算していないのに完璧にまとまっているところに凄みすら感じます。

 

 

 

Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band

今までのアルバムに無いエレキギターの強烈なリフと、ホルンの絶妙なマッチングが最高にクールなオープニング曲です。

架空のバンドを見に来た観客に対する、自己紹介を兼ねたウェルカムソングなんですけど、完成度めっちゃ高いんですよ。曲の終盤にある2曲目へのフリも利いていて、最高のショーが始まったと確信させてくれる楽曲です。

 

(このアルバムの正しい聴き方は、コンセプトどおり順番に全曲聴くことなんですが、今回は「個人的に好きな楽曲」というコンセプトでプレイリストをつくるので、全曲入っていませんあしからず)

 

Lucy in the Sky with Diamonds

ジョンの息子が描いた「ルーシーがダイヤモンドをもってお空にいる」絵からインスピレーションをうけて作った、きらきらとした幻想的な楽曲。この楽曲の頭文字を並べるとLSD(幻覚剤)になるのは偶然らしいです(ほんとかなあ)

オープニングのオルガンの音色となんか手を入れたであろうボーカルが気持ち悪くて最高です。

 

Getting Better

春の陽気を感じるような元気が出る楽曲。「良くなってきている」というタイトルのまんま、聞けば聞くほど「良くなってきている」と感じることのできるドラッグ・ミュージックです。

 

Being For The Benefit Of Mr.Kite!

ジョンがサーカスのポスターを見てインスピレーションを得て作った楽曲。ジョンの頭の中にあるイメージを音楽として表現するために、スチームオルガンの音が入ったテープを細切れにバラバラにして適当にくっつけた音源が上からオーバーダビングされています。自分でも何言っているかわからないと思うんですけど、ありのまま聞いた感じ「それで正解!」って感じがするのがやっぱり天才ですよね。

歌詞の中に登場する馬の名前「ヘンリー」が覚せい剤のヘロインを連想させるから放送禁止に。もうThe Beatlesが作る曲だからって、世間の先入観が凄い。

 

Lovely Rita

めちゃくちゃ楽しい楽曲です。ぺこぺこしたベースと櫛に巻いたトイレットペーパーを用いたハミング、テープに粘着剤をつけて独特の揺れを表現したピアノなど、The BeatlesとThe Beatlesを作り上げた人たちの努力とチャレンジの塊のような楽曲なので、じっくり聞きましょう。

ラヴリー・リタ

ラヴリー・リタ

  • ビートルズ
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

A Day in the Life

体調が悪い時に聴いたら心臓が一瞬で止まってしまうような衝撃作。いやあこれは一度聞いてほしいです。

総勢40人ものオーケストラがそれぞれの楽器の最低音から最高音まで滑らかに上がっていくあの不協和音。地球が静止したかのように音が止まり、自然と流れだす美しいピアノ・コード。そしてぞくぞくするエンディング。どこをとっても唯一無二の名曲です。

ア・デイ・イン・ザ・ライフ

ア・デイ・イン・ザ・ライフ

  • ビートルズ
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

プレイリストには入ってないんですけど、以下アルバムとしては背景とか歌詞を知ると味わい深くなる楽曲たち。

Fixing A Hone

タイトルの意味は「穴をなおす」なんだけど、スラングで「覚せい剤などの注射器の跡」になるから、放送禁止になったこちらも残念な曲。

Within You Without You

ハリスンのなまめかしいボーカルとシタールのおかげでインド風の音楽を感じるんですが、ジョージのシタールの師匠は「こんなの全然インド音楽じゃない」と言ったとか言わなかったとか。

When I’m Sixty-Four

タイトルのとおり自分が64歳になった時に聴きたい。

Good Morning Good Morning

管楽器やギターソロが極端に抑えつけられたような加工がしてある不思議な楽曲。動物たちの鳴き声が入っているなど有名な変(な)曲。

Sgt.Pepper’s Linely Hearts Club Band(Reprise)

ショーの締めくくりの楽曲なのでアルバムとしては絶対聴きなんだけどプレイリストには入れてあげない。

 

 

Magical Mystery Tour(1967)米

英国公式版のレビューの予定でしたけど、こちらはEP版はちゃんと英国で発売されていたし、まあ別にいいよね(好きだから書く)

本作はThe Beatles主演の映画「マジカル・ミステリー・ツアー」のサウンドトラック。前作『Sgt.Pepper’s Linely Hearts Club Band』の流れで作ったからか雰囲気は似通った楽曲も多いです。

MAGICAL MYSTERY TOUR

MAGICAL MYSTERY TOUR

  • アーティスト:BEATLES
  • Emi U.k.
Amazon

 



 

Magical Mystery Tour

トランペットが印象的な派手なオープニングナンバー。同じ歌詞なのに違った印象を受ける後半も良い。『Lucy in the Sky with Diamonds』に似てるという批評は………わかる。

 

The Fool on the Hill

ポールが作ったんだろうなあ、と思ったらそうですよね。ポールが作ったスローナンバーにはずれなし。

フルートが「丘の上」感をめちゃくちゃ増している気がする。

フール・オン・ザ・ヒル

フール・オン・ザ・ヒル

  • ビートルズ
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

Hello,Goodbye

超有名曲なので言うまでもないですが、もの凄く耳なじみの良いわかりやすい英語の歌詞と、簡単なコード進行で一度聴いたら忘れない革新的なポップナンバーです。リンゴのドラムが良いんじゃないかと思いますがどうでしょうか?

 

Strawberry Fields Forever

ドラムの雰囲気が完全に変わってベース音がピタッと止む1分くらいからがめちゃくちゃ面白い楽曲。後半のスクラッチしたようなドラムもようわからんし、ヴァースの間のハープみたいなのもキラキラしてて凄い。

 

Penny Lane

デビュー曲「Love Me Do」を除いて唯一英国チャートで1位を取れなかった曲!?信じられません。ずっとペニー・レインという女の人の歌だと思っていました。メンバーの故郷にある通りの名前がモチーフなんですね。どこか懐かしく優しい楽曲に聴こえてきます。

ペニー・レイン

ペニー・レイン

  • ビートルズ
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

All You Need Is Love

世界初の通信衛星を用いた宇宙中継番組のための書下ろし楽曲。「世界中の誰もが聴いてわかる曲」という注文をわずか10日ほどで作ったというのだから驚き過ぎてヒきます。エンディングのジョンの「Yesterday」と「She Lovus You」の挿入は………要らないと思います。

All You Need Is Love

All You Need Is Love

  • ビートルズ
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

ということで二つのアルバムからのプレイリストはこちら

 

Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band

Lucy in the Sky with Diamonds

Getting Better

Being For The Benefit Of Mr.Kite!

Lovely Rita

A Day in the Life

Magical Mystery Tour

The Fool on the Hill

Hellow,Goodbye

Strawberry Fields Forever

Penny Lane

All You Need Is Love

 

お次はついにWhite Albumですよ!!

ギアッチョですギアッチョ(わかる人にわかれ)

では!