ROCK AND ROLL AND RAMBLE【The Beatles】Vol.2

前回に引き続きThe Beatlesのオリジナルアルバムからプレイリストを選ぶシリーズ

個人的な好き嫌いで選んでいるので、あなたの好きなアノ曲は入っていないかも。

今回は3作目~5作目まで

 

A Hard Day’s Night(1964)

 The Beatlesのアルバムで初めて全曲がオリジナル曲だけで構成された純度100%Beatlesなアルバムです。しかもほとんど(10曲)がジョンによる作曲なので、ジョン色がとても強い作品でもあります。

A Hard Day's Night

A Hard Day's Night

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A Hard Day’s Night

 オープニングを飾るにふさわしい軽快なナンバー。冒頭のジャーンが何回聞いても、ちゃんとした音に聞こえない不思議で気持ちいい(?)不協和音なんですよね。中盤のギターソロも耳に残るし、正直この曲はジョージ・ハリスンの曲だと思います(言語道断)。

 

I’m Happy Just To Dance With You(すてきなダンス)

 ジョージ・ハリスンがリードヴォーカルを務めた楽曲。マイナーコードの心地よさと、ジョンとポールの気怠いコーラスがクセになる一曲です。

 

Can’t Buy Me Love

 The Beatles6枚目のシングル曲です。イントロからタイトルをどんと叫ぶ印象的なロックナンバーですが、底流にあるのはテッテテー(安っぽくてすまん)というシャッフルリズム。ポールのシャウトも印象的です。

 

Any Time At All

 このアルバムでは一番好きな楽曲です。こちらもサビから勢いよく飛び出すのですが、サビの2回繰り返すフレーズがジョンとポールで分担している部分がとくに印象に残ります。

エニイ・タイム・アット・オール

エニイ・タイム・アット・オール

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Things We Said Today

 ポールのポールによるポールのための楽曲です。この曲のようなマイナーコードを巧みに操る楽曲はポールの真骨頂。ノスタルジックで若干暗い楽曲のように感じるのですが、何回も聞いていると沈む夕日のような美しい情景も浮かんできてクセになります。

 

I’ll Be Back

 名シンガー、デル・シャノンの名曲『Runaway』を参考にした、特徴的なコード進行が美しいスローナンバーです。予想できない音の運びが完結すことなく消え入るようなラストが最高です。

 

 

 

Beatles for Sale(1964)

 年2枚のアルバムという契約を結んでいたThe Beatlesがクリスマス商戦に間に合うよう、急ごしらえで製作したアルバムですが、それでも前作「A Hard Day’s Night」とチャートトップ交代し1位を獲得するなど、当時のThe Beatles人気を証明するアルバムです。

 シングル曲がなく、カバー曲も多いなど、純度の点では前作に及びませんが、このアルバムにしかない曲も多々あるので見逃せません。

 

I’ll Follow the Sun

 ただただコード進行が好きな一曲。あと、この曲のパーカッションってドラムじゃなくて「リンゴが自分の膝を叩いているだけ」なんですよ。そんな曲(とそんなセンス)あります?すごい

 

Eight Days A Week

 当時多忙を極めていたリンゴの一言“1週間に8日も仕事かよ……”というジョークが由来となった曲ですが、中身はミディアムテンポのバラードです。The Beatlesのメンバーはこの曲を気に入ってなかったようで、ライブ演奏も全くしなかったようですが、イントロのフェードインだけで頭に残る良い曲だと思います。

 

Words Of Love

 The Beatlesが爆発的人気を博す前、The Beatlesよりも前に、ツインギターとベース、ドラムという今のバンド形式を生み出したアーティストがいました。それがバディ・ホリーです。で、このバディ・ホリーの熱烈なファンだったのがポールとジョンなんですよね。ということでバディ・ホリーのカバー曲がこちら。

 ギターの軽やかなフレーズが耳に残る名曲ですが、後ろでずっとパカパカやってるパーカッションも面白いです。調べたところによるとPacking Case(=荷造り用箱?)なんですって。何やってんのリンゴ。

ワーズ・オブ・ラヴ

ワーズ・オブ・ラヴ

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プレイリストには入れていないんですが、最後の楽曲

Everybody’s Trying To Be My Baby

はジョージがファンだったカール・パーキンスの楽曲のカバー。何回聞いてもサビの「Trying」のころが「サァーン」としか聞こえなくて、どうなってんの?と英語の不思議の体験できる楽曲です。

 

 

Help!(1965)

 こっから怒涛の名盤ラッシュなので心して聴いてください。このアルバムのジャケットでメンバーが手を上げたり、手旗信号を送っているみたいなので調べてみたら、なんの関係もありませんでした(一応、最初は手旗信号でHELPを作りたかったみたいだけどカッコ悪かったっぽい)。

Help!

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Help!

 「開運!なんでも鑑定団」の曲。イギリスでシングルとしてもリリースされ、チャートの1位を飾った超有名曲。超多忙なジョンの「助けて!」という心の叫びが歌になった楽曲ですが、曲調自体はアップテンポで軽快なロックナンバー。

 

The Night Before

 ポールのリードヴォーカルとジョージのレスポンスが心地いい一曲。シンクロが気持ちいギターソロもクセになります。

 

You’ve Got To Hide Your Love Away(悲しみはぶっとばせ)

 ボブ・ディランかと思ったらボブ・ディランでした(違う)。個人的には『The Times They Are A-Champion`』が似てるなあと思いました。片方聞いたらもう片方が思い出せなくなるやつです。

 

Ticket To Ride(涙の乗車券)

 文句なしの名曲です。涙の乗車券という邦題も秀逸ですが、全ての楽器の調和性において群を抜いてよくできている楽曲だと思います。特徴的なギターソロもあるにはあるのですが、シンプルなドラムとタンバリンのパーカッションラインと、一見単調にも思えるギターコードのくりかえしに中毒性があります。

涙の乗車券

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Yesterday

 世界で最もカバーされた楽曲としてギネス認定されているらしいです。ここまでアコースティック・ギターが映える曲って外にないですよね。レコーディングメンバーを見ても、ポールしかいないんですよ。この曲と「Blackbird」を聴くと、The Beatlesってポール・マッカートニーなんじゃないか?と錯覚します。

 

 

ということで

A Hard Day’s Night

Beatles for Sale

Help!

3枚のアルバムからのプレイリストはこちら

 

A Hard Day’s Night

I’m Happy Just To Dance With You(すてきなダンス)

Can’t Buy Me Love

Any Time At All

Things We Said Today

I’ll Be Back

I’ll Follow the Sun

Eight Days A Week

Words Of Love

Help!

The Night Before

You’ve Got To Hide Your Love Away(悲しみはぶっとばせ)

Ticket To Ride(涙の乗車券)

Yesterday

 

ここから

Rubber Soul

Revolver

Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band

とさらなる無双状態が続くんでどんどんプレイリストが膨らみます。

乞うご期待。

では!