虫の写真が出てくるので、苦手な方は【閲覧注意】ぷにぷにの可愛い幼虫だよ
職場であおむしを見つけた。もう可愛くて可愛くて仕方がない。家に持って帰って、息子にも見せてやりたかったのだが、虫嫌いの妻の許可は出ず。「自分のことがちゃんとできるようになってから!」って、ねえ?ねえ?
仕方ないので、写真やムービーを撮って息子に見せてあげることに。かなり興奮/感動してるので、ブログにも書いておく。
一日目
職場の廊下を芋虫が横断していた。
独特の眼状紋からたぶんアゲハチョウの一種だろうか。キャタピーそっくりで可愛い。恥ずかしがりやなのか触れても臭角(臭いにおいを出す角のようなもの)を出さない。(性格のようなもので、そういう個体もいるらしい。それか後述する理由か)
彼が進んできた方角を探索するとミカンの木を発見。案の定他の葉にも卵が産み付けてあるのを発見したので、ひとまずその木に戻した。
黒っぽいのはもうすぐ孵化する証拠か。
あとで調べてみたところ、8月上旬はアゲハチョウの産卵期。アゲハチョウは年に4回卵を産むとされているが、今回見つけた幼虫は3回目で、彼が今年出会える最後のアゲハチョウになりそうだ。次に出会えるアゲハチョウは寒い冬を越冬した選ばれしサナギのみ。そして、その命のバトンをつなぐ重要な役目を担っている彼を、優しく見守ってあげたいと思ったのだった。
そういえばちょっと前(数か月)に鉄腕DASHという番組で蝶がサナギになって羽化するまでを放送していたので、めちゃくちゃ興味を持って見ていたのだが、まさか実地で観れるなんて思ってもいなかった。で、改めていろいろ調べてみたところ、衝撃の事実が一つ。
チョウの幼虫はサナギになるとき、安全な場所でサナギになれるよう木から降り徘徊することがある
そーいや、鉄腕DASHでも言ってた気がする
そうか、お前はサナギになるために、安全な場所を探していたんだな。成虫になるカウントダウンが始まっているのに、俺は横やりを入れて、成長の邪魔をしてしまったのかもしれない。
仕事の休憩時間に、もう一度幼虫を見てみると、上下さかさまを向いて(もともとお尻だった場所に)口をもぞもぞと動かしている。もしかすると、サナギになる土台を作っているかもしれない……とは思いながらも写真を忘れてしまった。
そして、仕事終わり。幼虫は再び上を向いて頭をお腹側に丸めピクリとも動かない。お尻のあたりは枝にくっつているようにも見え、もしかするともうサナギになる準備が整ったのかもしれない……とは思いながら、写真を撮るのを忘れてしまった。だってサナギになる途中の幼虫なんて見たこともないんだもの。
そして、次の日の朝。事態は急展開をむかえる。
二日目 朝
完全にサナギになってた。
お尻の辺りは糸座と呼ばれる台にくっついており、上半身?は帯糸(たいし)とよばれるベルトのようなもので固定されている。肉眼ではわからないが、この帯糸、背中側で体に直接くっついており、片側の糸が何らかの要因で切れても落下しないようになっている。虫、スゴイぜ。
二日目 昼
心臓が飛び出るほど驚いた。
朝見てからわずか数時間後の出来事だった。
完全に変態しようとしてやがる。
たった2,3時間でどこがどうなってこうなったのか。昆虫の変態、変態すぎる。
成長の記録はとりあえずここまで。
蛹の中で一体なにが起こっているのか、子どもに説明したいお父さん、お母さんも多いかと思う。
自分もそうだったので色々調べてみた。香川照之の昆虫すごいぜ!(NHK)でたしか蛹の中で一度体がドロドロに溶けるとは聞いたことがある。それが、なぜなのか、そしてどうやって再び体を取り戻すのか、以下の記事が分かりやすかった。大人になっても新しい知識を取り入れる快感がすごい。
https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/kodomoq/avPsYy-HIR.html%20
記事によるとサナギになった時点ですでに羽の部分や足になる部分は出来上がっていて、それは外見からもわかる、とのこと。
改めて観察してみると羽があった。先端のブイ字になっている部分は顔と触覚だろうか。お腹側の筋のようなものはもしかすると肢かもしれない。
完全変態する動物の場合、サナギそして羽化の瞬間が一番無防備で危険だという。
自分のせいで彼は変なところで蛹化してしまった。補助できるほとんどないが、少なくとも鳥が近づかないよう、前を通るたびにココに人間がいるぞということを鳥たちにアピールしている。
頑張れ、キャタピン(命名)