大阪・天王寺界隈のオススメ絶品グルメをご紹介

 大阪の観光地/繁華街と言えば、キタは梅田や福島、またミナミと呼ばれる難波(なんば)エリアが有名ですが、是非とも天王寺も忘れないでいただきたい。

 天王寺は、『日本書紀』にも登場する四天王寺を始め歴史的な観光地を多く要し、関西国際空港からのアクセスも良い大阪市南部のターミナル的エリアなのです。まあ私は神社仏閣に興味が薄いので、そこまで観光推しには力が入りません。ということで、推したいのはやっぱりグルメ

 就職してから10年以上大阪市南部で暮らしてきて出会った、なんとしてもオススメしたい名店をいくつかご紹介します。

 

 繊細な味を言葉で上手く評価できるか心配なので、食べログっぽく星も用いて採点してみます。

 

 

 

さらむむ

☆5億万点

 

 もうね、めっちゃこ旨いの。何が?って、魚が。あのねそもそもコース一択なんですよ。ここでは。

 ほんとたった2,800円なのに凄い量でね。三人で行って普通に三人前の造り盛り合わせが出てきて「え?これ6人前じゃないですか?」って感じ。季節とかようわからんけど、旬っぽいのがぎゅっと詰まっててね。マグロとかハマチとかタイの三銃士がヒラヒラ~と踊っててね。ん?何かなこの真ん中のごつい殻に乗った伊勢海老は?って思ったら伊勢海老でね。横の小さいながら存在感バリバリのアワビは何かな?って思ったらほんとアワビで。奥のこのブドウみたいなのは何ですか?って聞いたら海ブドウでさ。海ブドウ用にはポン酢がついてくるんだけど、コレがまた最高。塩みと酸味のバランスがもう一直線にスピンッって感じで。ぜひともあの感じ、水平器で測っていただきたい。

 

 普段は飲み屋とか行っても団体じゃないとなかなかコースとか頼まないですよね?ここではコース一択なんですよ。だって2,800円だから。

 コースの中身は金額によって違うらしいんだけど、2,800円はたった3つ。さっき言った造り盛り合わせが最初に出てきて、お次は焼き魚。別に何って決まってないので、その日のオススメとか旬の魚が出てくる。焼き魚って言いながら焼きガニが出てくることもあるし、二人で来て、普通は二匹だよな、って思ってたら大将が「三匹焼いちゃいました」とか言いながら四匹出てくる。セコガニなんか出てきた日にゃあ、卵も合わせて何千匹??って感じで拝みたくなります。

 

 最後はお鍋が登場。三種類くらいから選べて、旬の魚・旬の魚・鶏って感じです。隣席を見ている感じ、アンコウとかブリしゃぶを見ましたけど、シーズンが合えばオススメしたいのはハモです。ハモって骨がジャギジャギしててちょっと食べにくいなあ、味もようわからんし、って思うでしょ?思ってました。でもね、ここではすぅーーーっと透き通ったまんまくらいまで軽くしゃぶしゃぶして、辛みの利いたポン酢にサッとつけてカプッとやればパラダイス。丁寧な骨切りのおかげもあって、ホロホロとした触感とあっさり濃厚的な矛盾丸出しのうま味がガツンと襲ってきます。具材もものすごくシンプルで白菜・しめじ・豆腐オンリー。以上のたった3品なのに、ボリュームが満点なので満腹度はいつも120%。

 しかも、さらむむでは付き出しがセルフ&取り放題。出汁巻きや枝豆などのオーソドックスなものから、袋のまんま贅沢さきいかとか個包装つかみ取りチョコレート、親戚ん家で出てくる大皿キムチと韓国のり、昔ながらの大型アルミ鍋に入ったっぽい豚汁、普通に旨い明太子。これらが全て自由に取り放題なんだから、どうなってるんでしょうか。もちろん、もう二十代のがっつり二郎系食生活は卒業したので、さすがに元とってやろう的な食べ方はしませんけど、なんか見ているだけで嬉しくなるラインナップなんです。

 

 もう一つこの店の魅力は日本酒です。量や質は、ちょっと詳しくないんでビシッとかっこよく決めれないですけど、さらむむにはウォークイン冷蔵庫があるんですよ。畳二枚分くらいかなあ。本格的な業務用冷蔵庫があって、その中に入って自分で選んでくるスタイルなんです。ラベルや見た目で選ぶも良し、残量を見て「人気度」を推量するもよし。もちろん迷っていたら大将が入ってきて一緒に選んでくれるし、最初っからオススメをお願いするのもあり。

 そもそもウォークイン冷蔵庫って最高ですよね。あのガチャコンっていう独特の感触と振動、開けた瞬間全身を包む冷気、中に入ったら最後外から閉じ込められるんじゃないかというスリル、あれは毎回『沈黙の戦艦』のセガールを思い出します。もしかしたら、私はウォークイン冷蔵庫に入るためにさらむむに行ってるのかもしれない。

 

 なんのこっちゃわからなくなってきたので話を戻すと、サービス・品質・価格全てにおいてパーフェクト(価格はドリンクをガバガバいくとそれなりに……)なので、天王寺に来た際はぜひ訪れてみるのをオススメします。とか言いながら本当はちょっとばかし教えたくない自分もいます。というのも、「さらむむ」で検索すると、けっこうな数のグルメブロガーの記事が出てきて、その実隠れた名店としての認知度は高いみたい。後でお店のデータは載せますけど、初見ではわかりにくい立地にあるので、他の方のブログ記事では、外観の写真や行き方なんかも丁寧に書いてあります。

 でもですね、一度目は大体の場所だけ頭に入れて勇気を出して冒険して欲しいです。「ほんとうにココであってる?」「ちゃんと存在するの?」なんてヒヤヒヤしながら歩く道程こそ「さらむむ」なんですよ。

 

 

本当の「さらむむ」はコチラ

居酒屋さらむむ
〒545-0052 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋3-10 あべのベルタ B205



 

 

 あと、毎回帰り際に大将が口コミお願いします、みたいな感じでノベルティグッズくれるんで、もし皆さんが行かれたら「なんかどっかのブログで紹介されていましたよ」的なこと言うと、たぶんサービスがさらにグレードアップすると思われます(笑)

 そういえば夏に「ちょうど冷蔵庫にスイカがあったんで」的にスイカが出てきたこともありました。めちゃ甘で、マジでかぶと虫てめぇこのやろーって感じにむしゃぶりついたのを覚えていますし、一緒に行った後輩が「スイカ嫌いなんスよね」って言ったんで冷蔵庫に軟禁してやろうかと思いました。

 

 

 「さらむむ」は自分の大切な人、大好きな人とだけ行きたい名店です。だからこそ、弱小ブログとはいえ、ネットで不特定多数に拡散するのには若干の抵抗がありました。でも、画面の向こうの誰かにも同じように大切な人、大好きな人がいて、その人の笑顔が見たいと思ったときに一緒に行ける最高のお店が大阪・天王寺にはあります。ぜひとも、大阪に来た際はUSJとか大阪城は一回忘れて「さらむむ」に行ってみませんか。

 

 

 

 

冒頭で言った、

就職してから10年以上大阪市南部で暮らしてきて出会った、なんとしてもオススメしたい名店をいくつかご紹介します。

は忘れてください。4~5店舗紹介しようと考えていたんですが、1店舗目で書きすぎちゃいました。大丈夫です、まだまだ同じ熱量で書けるお店が天王寺にはあるんですよ。お楽しみに。

では!