アルゼンチン(5位)×アイスランド(22位)
6月16日(土)22:00NHK
グループDは、トップ通過が予想されるアルゼンチン以外はどのチームも等しく突破が見込まれる中々苛烈なグループです。
中でも初出場のアイスランドは、雰囲気に呑まれないよう戦ってほしいと思います。
ただ、個人的には、アルゼンチンのグループリーグ突破はかなり怪しいんじゃないかと思っています。大番狂わせがあるとしたらこのマッチじゃないかと。
というのもタレント揃いのアルゼンチンですが、直近の親善試合もしょっぱい試合ばっかり。
南米予選であまりに結果が悪すぎて、まさかアルゼンチンがW杯に出られないんじゃないの、と囁かれたのも記憶に新しいでしょう。
南米予選18試合で19得点(最終節でメッシのハットトリック含む)16失点はめちゃくちゃ不安です。予選2位のウルグアイは32得点20失点と打ち勝っていますし、1位のブラジルは41得点11失点と完璧に近い内容。
アイスランドのジャイアントキリングが見られる一戦になるかもしれません。
注目選手
アルゼンチン
アンヘル・ディ・マリア(30)MF
レアル、マンU、PSGとビッグクラブを渡り歩く正真正銘の大スターですが、全然サッカー上手そうに見えない顔が好きです。
全盛期の動画を見ると、変態的と言っていいエゲツないドリブルでDFを手玉に取るスタイルでしたが、昨シーズンを見ていると全盛期のキレは無く、サイドからゴールへ繋がるパスを供給したり、ペナルティエリア外から直接シュートを決めるなど、プレースタイルの比重も変わってきている気がします。
しかし、アイスランドの選手からしてみれば、まだまだディ・マリアのテクニックには翻弄される気がします。
早くあの美技が見たい!
アイスランド
ギルフィ・ソール・シグルズソン(28)MF
アイスランドは全員攻撃・全員守備がテーマらしいので、全員がキーマンになるのは間違いありませんが、やはりアルゼンチンなどの強力な攻撃を90分間耐え抜くのは精神的にもキツいと思います。
なのでやはり注目は攻撃の中心になるであろうMFのシグルズソンです。
ペナルティエリア外から蹴られる狙い澄ました強烈なミドルシュートはどんなチームにとっても脅威になります。
心配は怪我の影響です。3月に膝を怪我したらしく、しばらくリーグ戦からも離脱していました。
先日のガーナ戦を見る限り元気にシュートを放っていたのでそこまで心配なさそうですが、以前のような正確無比なシュートが撃てるのかは未知数です。
試合結果
アイスランド2-1アルゼンチン
アイスランドへ期待も込めてのこのスコアです。アイスランドは先日の親善試合ガーナ戦でもCKから得点を決めるなど攻撃の幅も広がっているため、十分アルゼンチンに通用すると予想します。
一方アルゼンチンはメッシがまた爆発しない限り、しっかり守りきらないと勝てないのではないでしょうか。いずれにしても見逃せない一戦です。
クロアチア(20位)×ナイジェリア(48位)
6月16日(土)28:00日本テレビ
クロアチア
もしW杯の順位を競馬の3連複みたいに予想できれば、今年は間違いなくブラジル・スペイン・クロアチアと行きたいくらい期待大の国が登場です。
現時点で世界最強の司令塔ルカ・モドリッチ、そんなモドリッチが怪物、と評するコヴァチッチ、世界一のチーム・バルセロナをコントロールするラキティッチなど、2列目が眩しすぎて眼も開けていられません。
もちろん最前線も一級品で、インテルで大活躍中のペリシッチや、強靭なフィジカルとチームを鼓舞する闘志溢れるプレーが特徴のマンジュキッチなど、攻撃面で心配は一切なし。
なんとかッチで統一する団結力も好きです。
一方心配は守備面。
中盤の網は細かいのですが、一度自陣深くまで入られると弱さが露呈します。
先日の親善試合ペルー戦でもDFのパス交換ミスから簡単に失点してしまいましたし、素早いカウンターには手も足も出ていないのは懸案事項です。
ナイジェリア
ナイジェリアは正直未知数です。
親善試合でアルゼンチンに逆転で大勝したのには驚かされましたが、アフリカネイションズカップ2018決勝では、モロッコに0-4で完封されてます。
もちろん退場者を出してのこの結果ですが、想定外のことが起こった時、とたんに崩れてしまうのはいただけません。
まずはグループ突破の為、守り抜く初戦になるのではないでしょうか。
注目選手
クロアチア
ルカ・モドリッチ(32)MF
C.ロナウドやメッシなど派手なストライカーがいなければ間違いなくバロンドールだと(個人的には)思っています。
正直、彼だけは別次元のサッカーなんですよ。
簡単に言うと「未来が見えてます」たぶん。
その特殊能力が一番発揮されるのは守備面でしょう。相手がどう攻めてくるかパスコースをきったり、ドリブル先で仕留めたり、と彼の守備が直接強力な攻撃へと繋がるのがクロアチアの強みです。
ナイジェリア
アレックス・イウォビ(22)FW
幼少期からアーセナルの下部組織でプレーし現在もアーセナルでレギュラーを確保してはいますが、点取り屋というよりは預かり屋?預け屋?という印象です。
敵がワラワラと密集してくるとすぐ誰かにボールを預けちゃう。
彼のところでボールは死なないので、悪い印象は少ないのですが、ちょっと物足りない部分も。
それでも大きな体からは想像できないくらい、ボールへのタッチが柔らかい。
所属チームと代表ではもちろん戦術は違っても、彼の才能は本物です。その能力がどう発揮されるか楽しみにしています。
試合予想
クロアチア3-1ナイジェリア
ナイジェリアがどこまでクロアチアのゴールに迫れるかがポイントです。逆にクロアチアが中盤でしっかりナイジェリアの攻撃を跳ね返せれば4-0とかのスコアもあり得ると思っています。
それでも総合力で言えば今のクロアチアは間違いなく強い。完勝を期待します。
では!