辛い(辛くない)

   5月も残すところあと三日。やっとゴールが見えてきたが今がかなり辛い期間。実はもうお分かりかもしれないが、今月は毎日記事を投稿してみようと思っている。しかも全てミステリに関連した記事で、だ。見返してみるとかなりギリギリな記事も多かったように思うし、合間合間にはミステリの感想記事を挟みながら、なんとかあと3日というところまできた。問題はここからである。

 

   今月初めにこの計画を立案した段階で書いたネタ帳を見てみると、とにかくミステリと繋げただけの意味不明な言葉が散見していた。ちょっとここに書き出してみると「ミステリ都市伝説」「お笑いとミステリ」「ミステリから見た私」「ミステリ祭り」「辛い」「ミステリはロック」「ミスチル」「電子書籍でミステリ」「ミステリVSミステリ」などと、まるでミステリに憑りつかれたかのような呪詛が続く。

   個人的には、ただ字面が似ているだけでメモった「ミスチル」が気になるのだが、自分で気になっておいて、自分が書いていないのだからなんとも空しい気持ちになる。また、5月の初っ端から「辛い」という記事を書くつもりだったとは、今本当に辛いのだから何とも言えない。

   ただ本当に辛いのか、と聞かれるとそんなに辛くなかったりする。どちらかというと、このチャレンジが楽しく、書くのが面白いという気持ちの方が強いかもしれない。

 

   このままミステリに関係ないことを書き続けて字数を稼ぐのもアレなので、上記のメモから一つ「電子書籍でミステリ」について少し書いてみようと思う。

 


   個人的には電子書籍でミステリを読むつもりは今のところない。あくまで「自分には」だから、電子書籍を利用している人を否定する気はさらさらないし、電子書籍のメリットは十分理解しているつもりだ。

   電子書籍を使わない一番の理由は「紙を触りたい」からだ。だから、どんなに電子書籍が読み易くて、ページを送る音なんかも本格的で、サイズも丁度良くて、本体も軽くても、画面がよっぽど紙っぽくザラザラしてない限り検討の余地すらない。たぶんザラザラしてても、本物の紙じゃないから要らない。

 

   この理由に二つ目の理由がくっついてくる。それは「本を並べてニヤニヤしたい

   これはもう偏執的な欲求だからどうしようもないんだけど、考え方が変わる可能性もある。近い未来、電子書籍で所有している本が、壁一面に実際の本棚のようにホログラムで投影されて、指で読みたい本をタッチしたら手元のデバイスに表示される、みたいな世界がくるかもしれない。そうなったら、初めて「おっ、ちょっといいかも」と電子書籍を検討してみるかも。

   ただ一点だけ電子書籍イイネと思うことがある、それは、次の章までのページ数が知れる、という点。目次がある推理小説なら問題は無いんだけど、目次が無くて章のタイトルも無くてただ1,2,…と続く小説の場合、次の章までのページ数が気になってしょうがない。家事をしながらとか、通勤途中の合間とかに目標を決めて読むのってかなり重要だったりする。だから本の場合は、ぺらぺらと先を捲って、○ページまで読んで一旦閉じよう、と計画をたてることがよくあるのだが、そのせいで、たまに犯人の名前が見えてしまうこともあって、げんなりすることもしばしば。この点、電子書籍だったら、章ごとに残りのページ数が表示されるものもあるみたいなので、それはメリットな気もする。

 

   以上うだうだ言ったけど、全書籍が電子化される未来というのはそんなに先じゃないとは覚悟している。そうなったらもちろん電子書籍を導入するし、たぶんこの記事もそっと消す。

 

 

では。