何でもミステリと繋げりゃいいってもんじゃない。そんな声がどこからか聞こえてくる。
そもそも「目標とミステリ」の「と」は並立を意味する助詞の一つである。そして「目標」は目じるしのこと、また、「ミステリ」は推理小説と読み替えていただいても良いが、全く関係の無い二語をいたずらに組み合わせた産物が「目標とミステリ」というワードである。
本来であれば「ミステリを読むうえでの目標」とかにすれば良かったのだが、もう列車は走り出している。このまま目標とミステリ、で何か書いてみようと思う。
目標はなんですか
目標…目標…そもそも目標とはなんだ?夢とは何が違うのか。ここからは個人的な解釈を多く含むので、了承いただきたい。
夢とは本来眠った時にみる幻覚のようなものであり、将来の夢と言った場合には、漠然とした願望やただの願い、という意味合いで使うことが多いだろう。つまりは、不確かであやふやな思い。これが夢だ。
一方、目標は前出のように「目じるし」と言い替えることができる。つまり視認できる印、これが目標だ。決して非現実的で不正確なものではなく、適切な手段と工夫、不屈の精神があれば達成可能な結果、これが目標だと思う。
では私の目標はなにか。
ずばり、子どもを育てる。これである。何を、当たり前のことを…と思われるかもしれないが、何回聞かれても、この答えしか思い浮かばない。
息子は現在2歳。成人するまではあと18年もある。18年しっかり働いて、子どもを養育し、愛情を与え、どんな困難に直面しても辛抱強く諦めずに家族で立ち向かってゆく、そんな18年間を送りたい。もし可能なら中学生くらいになったら所蔵している推理小説を読んでもらおう。父親以上に本好きになってくれれば嬉しい。そして本の感想を言い合ったり、オススメの作品を紹介しあったりできれば、そんな楽しい毎日はないだろう。嫁は現在車通勤の為なかなか本を読むことができないらしいが、いつか家族で同じ趣味を楽しめたらさらに日々が輝くに違いない。そんなミステリに囲まれた人生を歩みたい。
そして、あわよくば、あわよくば子どもには野球選手になってもらいたい。父親が果たせなかった甲子園出場・プロ野球選手としての人生を歩んでほしい…母親は生粋の阪神ファンだが、この際巨人でも阪神でもどっちでもいい…新人王・三冠王・ゴールデングラブなんでもいいからタイトルを獲れる選手になってほしい…できれば坂本勇人(巨人)みたいなルックスも持っていてほしい…豪邸を建ててほしい…老後も面倒を見てほしいし、まず早期退職したい…そんな夢。
では。