『ワンダーウーマン』【感想】なんでだろう、こんなに涙が出る映画だっけ

涙が出る蛇口のパッキンが腐ってるみたいです。なぜか涙が止まりません。

今回も序盤も序盤15分くらいでウルウル来てますからね。ヤバいです。

 

さてさて、いろんな意味(フェミニズムだったりキャメロンだったり)でハリウッドを賑わした、DCコミック原作のヒーロー映画『ワンダーウーマン』ですが、そんなこったあ数多くの映画批評サイトやブログで紹介され尽くしていますからねえ。

やっぱり当ブログでは、そこらに書いていない、新しい見方、みたいのを書いておきたいわけです。いつもそうやって、的外れなことを指摘するのが常なのですが…

 

 

 

 

 

 

ないですねえ…

そんなに書きたいことが…

 

 

30を超える感想サイトを読み、100を超えるであろうツイッターの反応を見、もう自分の言いたいことは全部どこかの誰かに言ってもらった気が改めてしてきました。ぐちぐち言う前にやってみますか。

 

 

まずは、未鑑賞の方のために、超簡単に物語の概略を紹介しましょう。

女性だけで構成されたアマゾン族のプリンセス・ダイアナが、偶然島に漂流した男性スティーヴから世界の危機を告げられ、自身の使命そして平和の為に隔絶された島から飛び出し、世界平和のために戦う物語。

こんなところでしょうか。

 

映画史上トップクラスの美ィーナス降臨!(ヴィーナスはまた別の女神)

概略だけ読んで、女性だらけの地上のパラダイスで起こるムフフなことを連想したお父さんたち!

 

そんなもんじゃありませんよ!

 

私はもともとダイアナ役の女優ガル・ガドットがあんまり好きじゃなくて…彼女のデビュー作『ワイルドスピードMAX』を見てもピンとこず、そこまで彼女の魅力を感じれなかったわけです。

鑑賞後、

 

 

 

 

 

ひれふしました深々と。

あな美しや。

 

この映画が女性が主演のアクション映画として、どこまで成功しているかは、周囲が盛り上がり過ぎてよくわかりませんが、ガル・ガドットの美をアピールするという意味では、大成功でしょう。

また、まるで彼女の独りファッションショーみたいなシーンでは、実際カメラを構えたくなりました。構えちゃだめですよ。犯罪です。

 

本編冒頭に登場するアマゾン族の住む島は、全て本物と見紛うばかりの美しいCGで作られています。でもそれらを凌駕するほど、彼女自身が美しく、また凛として立っているだけで、絵になるし惹きつけられます。

是非、男性諸君には美しいものを見て気分が高揚するこの感じをスクリーンで体感してほしいです。

 

涙の色はきっと、にぶい僕には見えやしないから

スガシカオです。

 

当記事冒頭でも言いましたが、何故か序盤のアクションシーンでウルっときてるんですよね。

序盤に泣いたという人は、数多の感想の中でもなかったはずです。もしいらっしゃったらお友達になりましょう。

 

もう涙の色、というよりも理由が意味不明なので、ちょっと考えてみたいと思います。

 

まずね、ダイアナ(幼少期)が可愛すぎます。アクション?もたまりません。

 

お父さんたち、娘さんの幼少期と重ねてください。

「パパと結婚する」

と言ってくれたあの時と重ねて泣いてください。

 

 

 

そして一番こうグッときたのは、大勢のアマゾン族の戦士たちによるアクションシーンです。

スローモーションが多用され過ぎているきらいもありますし、ワイヤーアクションなんかもあからさまなところが目につくのですが、なんにせよやりきった感が凄いです。なんだかしょうもない表現ですいませんねえ…

 

本作の監督がなにを描きたかったにせよ、このアクションシーンにやりたいこと全て詰め込んで作っていなかったら、ここまで感動しなかったと思います。

また、銃は剣より強し、という永遠の題目にも果敢に挑戦しているのも素晴らしい点です。その熱意と意欲に感謝、そして感激したのだと思います。

 

また、スティーヴ到着が、漫画ワンピースにおける女ヶ島に到着したルフィみたいな展開にならなかった点も見逃せません。

もちろんダイアナにとっては初めて見る男性というものがしっかり表現されていましたし、ユーモアもばっちり。

ここでギリシャ神話におけるアマゾン族についてWikipediaを覗いてみると

アマゾーン - Wikipedia

 

基本的に女性のみで構成された狩猟部族であり、子を産むときは他部族の男性のもとに行き交わった。男児が生まれた場合は殺すか、障害を負わせて奴隷とするか、あるいは父親のもとに引き渡し、女児のみを後継者として育てたという。

アマゾーン、コエーな。

 

とあり、基本的に男性=物珍しいというわけではないようです。鑑賞中に疑問に思った方も多いだろうアマゾン族の女性たちの出自は、そういった設定ともしっかりリンクしていたんですね

 

 

あと最大の落涙ポイントと言えば、終盤の爆音轟く中ダイアナが交わす会話のシーンでしょう。

あんまりロマンスだったりラブコメ映画を見ないので知らないだけかもしれませんが、ここで用いられている演出は、初見だったのでボロ泣きしました。

この演出だけでも見る価値はあるんじゃないでしょうか。なんだかよくわからない長ったらしい名前の邦画ラブストーリー見るくらいなら、絶対にワンダーウーマンがオススメです。

 

 

今後の展開予想的な

こんだけ褒めておいてあれなんですが、全世界で概ね高評価のアクションだったりロマンスだったり、それらのバランスの良さは納得の出来なのですが、ヒーローものとしては苦戦や挫折という振り幅が弱かったり、戦争ものとしてもまったく的外れだったりで、満足度とは比例しない映画自体の余韻の無さは残念な部分です。

監督そのまんまで続編製作も決定しているようなので、次回作ではヒーロー(ヒロイン)としてのアイデンティティが確立できるかがミソになってくるのでは、と思っています。

 

この記事を書くのにWikipediaを漁っていたらひとつ興味深い記述を見つけました。

それがダイアナの伯母アンティオペについてです。

映画の中では、ダイアナを鍛えるアマゾン族最強の戦士という肩書でしたが、Wikipediaによるとアンティオペは、ゼウスの子を身ごもったとされています。

映画を鑑賞された方は、ん?と思われるのではないでしょうか。しかも双子の兄弟なわけです。男性ですね。

 

なので次回作は、ストレートに女性VS男性という構図になるのではないかな、と予想しております。

 

 

 

もしかしたら映画館での公開はもうそろそろ終わっちゃうのかな?

未だ見に行っていない方は、絶対に映画館での鑑賞がオススメです。

この週末に『ワンダーウーマン』でワンダーな体験をしてみるのはいかがでしょうか。

 

 

では!