先日は作品と言うのもおこがましいレベルの作品に目を通していただきありがとうございます。
【解決編】はなんと約50名もの方に読んでいただいたようで、本当にうれしいです。
今は、はじめて最初からオチまで一貫してお話を書けた喜びに包まれています。
読んでいただいた方の中には、感想や改善点まで考えて教えていただいた方もいらっしゃって、感激しております。
その貴重なアドバイスをもとに、もう少しブラッシュアップして、書き直つもりです。改めてありがとうございました。
で、なんとなく書き始めた短編ミステリですが、ひとつ書き終えてみてすぐテーマが決まったので、連作短編的な扱いで6~8作書いてみて、全て書き終えたら、AmazonのKDP(Kindle Direct Publishing)を活用して、自費出版(というか無料)をしてみようかと思います。
参考になったのはまけもけさんのブログぐわぐわ団です。電子書籍ってこんなに簡単に出せるんだ、という驚きと感動を与えてくれます。電子書籍も無料で販売されているのでぜひ。三十秒くらいで読破できます。すごい。www.gw2.biz
書き終えた作品はこのブログでも公開する予定なので、例のウイルスのワクチン接種の順番待ちみたいな暇なときがあれば読んでいただければ幸いです。
今回は、『閉所愛好家の謎』の反省点を備忘録がてら記録しておきます。
推理の隙を作る難しさ
つまりミスディレクション/手掛かり配置の難しさを痛感しました。いただいたご意見の中でも多かったのが、真相に辿り着く手掛かりがしっかりと明示されていなかった点。まあこれだけでミステリ失格級のミスなんですけど、めっちゃ難しいんですよこれ!プロの推理作家さんってまじで怪物ですよ。
たとえばここにAという真相があって、他にB/C/Dというミスディレクションがあったとします。作中でいかにB/C/Dに誘導できるか、怪しく見せることができるかという考えのもと偽の手掛かりをばら撒きます。でも同時に“絶対にB/C/Dではないよ”という論理的な根拠も提示しなければなりません。一方で、Aに結び付く決定的な証拠を用意しなければ、B~D以外の答えという可能性を排除できず、フェアな作品とはなりません。
今回のネタは真相以外の可能性を極力排除して、残った一つの可能性こそ真相である、というプロットでしたので、偽の手掛かりという点ではそこまで厚みを持たせる必要はありませんでした。一方で、どう考えても答えはAしかない、というところまで精度を高めることができませんでした。
あまりに書き過ぎちゃうと簡単にバレちゃうかもしれないし、書かないとアンフェアだし、で手がかかり配置のバランスが激ムズです。
無断な描写が多すぎる
これでもかなり削ったつもりなんですが、登場人物が手掛かりまでたどり着く動線とか、舞台の描写などが難しかったです。どこまで細かく書いたら良いのか。ただの説明文になってしまっていないか。この冗談めいた会話は本当に要るのか。相槌ってどこまで書いたら良いの?これは会話文にするべき?それとも心の中で呟かせるべき?会話の後の「~とAは言った」みたいな文のバリエーション少なくない?
そんなことを延々考えているともう訳が分からなくなります。すらすらと小説を書ける人ってここらへんを自然にこなせる人なんでしょうねえ。経験でどうにかなるんでしょうか(なると言ってください)。
ってゆうか『閉所愛好家の謎』が登場人物たった3人でこの混乱具合って考えると、長編ミステリで10人近く登場人物出てきたら地獄ですよね。話が終わる気がしません。実は今ちょうど書いている第2話『先端収集家の謎』は登場人物6人もいるんですよね……。名刺交換のシーンを書いて「これ要る?」と思って全消ししたところです。
登場人物の名前が決まっていない
さすがに探偵の名前がAでは味気ないので何か名前を考えたいのですが、センスもないし全然思いつきません。思い浮かぶのが音無 想(おとなし そう)とか鷲津 香美(わしづ かみ)とか山尾 晴(やまお はる)とか根賀 初(ねが は[ま]じめ)とかダジャレばっかでコレ!っていうのが無いんですよね。
小学生の時に考えたアノウ・ソノウってガンダムの登場人物みたいなキャラクターも一度候補に挙げたんですが、全然違う作品になりそうなのでやめました。
ちょっと実在の探偵たちの名前を調べてみてわかったんですが、強そうな文字を使う、または一か三文字の名前がなんとなくよさげです。
・金田一 耕助(きんだいち こうすけ)
・明智 小五郎(あけち こごろう)
・亜 愛一郎(あ あいいちろう)
・神津 恭介(かみづ きょうすけ)
・火村 英生(ひむら ひでお)
・御手洗 潔(みたらい きよし)
・法月 綸太郎(のりづき りんたろう)
一文字と三文字の美しさよ……。
あえて四文字の名字とかどうだろう。貴族感が出るし偉そうな探偵にぴったり。
多々良木 良太郎
ほら良が二つも入っていて縁起が良い感じがする。
大和高田 大和
ほうらわけがわからないでしょう?あと完全に奈良県。
玉城金城 きろろ
ほうら足元を見てごらん
ね?
まとめ
・物語を生み出すのって大変
・物語の齟齬とか不整合なところは、読者からの感想で気づきが得られることが多い
・何べん読んでも自分ではエラーに気づかない
・ただの感想書き(レビュー)と創作はまるっきり別物
・アマ・プロ問わず物語を書いている人たちは凄い!尊敬する!
・でも、自分も一つは書いたから褒めてあげたい!
・登場人物に名前を付けるのは難業だし、センスが問われるからやりたくない
引き続き、ご意見・ご感想は募集しておりますので、面白くないと思われても、「どこが」というのをご指摘いただけると幸いです。
では!