2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『テニスコートの殺人』ジョン・ディクスン・カー【感想】終わり良ければ全て良し

The Problem on the Wire Case 1939年発表 ギデオン・フェル博士11 三角和代訳 創元推理文庫発行 前作『緑のカプセルの謎』 次作 『震えない男』 “足跡のない殺人”を扱ったギデオン・フェル博士シリーズ第11作。怪奇や密室といったカーお得意の要素が無いの…

『怪盗ニック全仕事1』エドワード・D・ホック【感想】初心者のためのミステリ

1966~72年発表 ニック・ヴェルヴェット1 木村二郎訳 創元推理文庫発行 エドワード・D・ホックという男 エドワード・D・ホック(Edward Dentinger Hoch)は1930年にニューヨークに生まれた。幼少期からエラリー・クイーンの作品に魅せられ、高校を卒業す…

息子が小学生になる不安だ

息子がもうすぐ小学生になる。不安だ。ちゃんと勉強についていけるのか。誰かを傷つけたり、逆に傷つけられたりしないか。先生とはうまくやっていけるか。大なり小なり絶対にトラブルはあるだろうし、壁にぶつかるのは間違いないだろうけど、その未来があと…

『人類狩り(ビーストチャイルド)』ディーン・R・クーンツ【感想】他のモダン・ホラーものに期待

1970年発表 榎林哲訳 創元SF文庫発行 ネタバレなし感想 ディーン・R・クーンツがモダン・ホラーの巨匠と聞いて、最近ホラー作品にも興味が出てきたことから手に取ってみた作品。優れたファンタジー・SF作品に贈られるヒューゴー賞の候補作にもなったというこ…