2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

救いの死【感想】ミルワード・ケネディ

発表年:1931年 作者:ミルワード・ケネディ シリーズ:ノンシリーズ 作者ケネディの華々しい経歴については、インターネット等でも容易に検索できることから省略するとして、イギリスの推理作家クラブであるディテクションクラブの初期メンバーとして、アン…

雲なす証言【感想】ドロシー・L・セイヤーズ

発表年:1926年 作者:ドロシー・L・セイヤーズ シリーズ:ピーター・ウィムジィ卿2 本作の見所はなんといっても、前作『誰の死体?』以上にウィットに富んだ会話の応酬と、ピーター卿のキャラクターでしょう。 シリーズおなじみの執事バンターや友人パーカ…

シャーロック・ホームズの思い出【感想】アーサー・コナン・ドイル

発表年:1892〜1893年 作者:アーサー・コナン・ドイル シリーズ:シャーロック・ホームズ 延原版の本書では、初版本で収められていた『ボール箱』は「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」に、『ライゲートの大地主』は「シャーロック・ホームズの叡智」に収…

カリブ諸島の手がかり【感想】T.S.ストリブリング

発表年:1929年 作者:T.S.ストリブリング シリーズ:ヘンリー・ポジオリ教授1 日本ではなかなか聞く機会が少ないストリブリングという作家ですが、彼は弁護士や雑誌記者の顔をもち、南アメリカやヨーロッパでの生活を経て、アメリカ南部や黒人問題を取り上…