『勇将ジェラールの回想』アーサー・コナン・ドイル【感想】歴史小説愛が爆発

1896年発表 勇将ジェラール1 上野景福訳 創元推理文庫発行 アーサー・コナン・ドイルといえば、シャーロック・ホームズものを始めとする短編ミステリが有名ですが、ドイルが本来書きたかったのは歴史ミステリでした。ホームズが有名になり過ぎた結果書きたい…

死んでも観たい映画100選【魂コレ】No.4

子どもの頃の憧れの大スターたち、と言えば誰を思い出しますか?自分の場合は『ダイ・ハード』のブルース・ウィリスや『インディ・ジョーンズ』のハリソン・フォードがそうでした。 しかし、時は2019年。かつてのスターたちの勢いにも翳りが見え、深刻なおじ…

落とし物をした、というか落とし物をしてた

今日お昼にクレジットカード会社から連絡があって、クレジットカードが警察署に届いた、と連絡があった。はて?全く身に覚えがないぞ。それもそのはず、落したことすら気づいておらずすでに2日も経っていた。 既にカードの利用は停止されていて、警察に確認…

『ホロー荘の殺人』アガサ・クリスティ【感想】傑作だけど好きにはなれない

エルキュール・ポワロ 中村能三訳 ハヤカワ文庫 粗あらすじ 長閑なホロー荘に集った、秘めた想いを抱えた登場人物たち。彼らが演じる悲劇を最前列で鑑賞したのは、名探偵エルキュール・ポワロだった。死者が口にしたダイイングメッセージが指し示すのは犯人…

『星を継ぐもの』J・P・ホーガン【感想】ガチガチだけど初心者にも優しい傑作SF

1977年発表 池央耿訳 創元SF文庫発行 ガチガチのSFですよ。 正直、SFものの映像作品ならスター・ウォーズを始め(真のSF好きには罵倒されそうですが)好きなんですが、本となるとちょっと抵抗がありました。もともと星新一の子ども向けショートショートが大…

夢のマイホームへの道のり【新企画?】マンション?一戸建て?メリット・デメリットを整理

本気で家を探している。 あと数年で息子も小学生。いくら公立とはいえ、やはり選びたい。学力はもちろん、学校の規模や設備もある程度充実していて欲しいし、地域の治安や利便性も重視したい。今はいろいろとリサーチをしながら、引っ越し先を検討している。…

『途中の家(中途の家)』エラリー・クイーン【感想】美しさと懐の広さが両立

1936年発表 エラリー・クイーン10 青田勝訳 ハヤカワ・ミステリ文庫発行 『ローマ帽子』から始まる≪国名シリーズ≫をついに読み終え、お次は『災厄の町』以降の≪ライツヴィルもの≫への繋ぎとなる一作です。 探偵エラリー・クイーンがいるのは、ニュージャージ…

『魔法人形』マックス・アフォード【感想】奥深いプロットとモクモク

1937年発表 数学者ジェフリー・ブラックバーン2 霧島義明訳 国書刊行会発行 マックス・アフォードは初挑戦なので、まずは簡単に作者紹介から。 マックス・アフォードという男 マックス・アフォードは1906年オーストラリア・アデレード生まれ。若くしてオース…

『ドラゴン殺人事件』S・S・ヴァン・ダイン【感想】次回に期待

1933年発表 ファイロ・ヴァンス7 井上勇訳 創元推理文庫発行 粗あらすじ スタム邸の屋内プール、通称“ドラゴンプール”で飛び込み事故が発生した。凶報を受けて駆け付けたヴァンス一行だったが、被害者の影も形も無い一方で、紛うことなき伝説の巨竜の痕跡が…

『アベンジャーズ/エンドゲーム』【ネタバレ感想】3000回見る

引用:2019 Marvel 最初っから全力でマーベル初心者を置きざりにネタバレ全開で書くつもりなのでそのつもりでご覧ください。 「アベンジャーズ/エンドゲーム」最新予告 マーベルに登場するヒーローたちを同一の世界観で描くMCU(マーベル・シネマティック・…

平成最後に現時点での海外ミステリATB(オールタイムベスト)を発表

ついに今日で平成も最後。平成の元年に生を受けたというだけで、特別な思い入れはそこまでないのですが、海外ミステリにハマってこの方4,5年で出会った海外ミステリのランキングだけはチマチマと作成しているので、平成の最後に、記録もかねて記事にして…

『キャプテン・マーベル』【ネタバレ感想】90年代の空気感は見事

引用:2019 Marvel マーベル映画好きなら、もう見るっきゃない映画。にもかかわらず、公開終了間際にやっとこさ見に行けました。 MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の中では、衝撃の前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に連なる重要作…

『試行錯誤(トライアル&エラー)』アントニイ・バークリー【感想】奇想天外がぴったりな傑作

1937年発表 鮎川信夫訳 創元推理文庫発行 また、とんでもないものを読んでしまった…恐るべしバークリー。 う~んあらすじの中に展開バレを含みそうなので、恐恐としますが、とある人物が完全犯罪を目論むお話とでも言いましょうか。この、物語の筋が早々に明…

『思考機械の事件簿Ⅱ』ジャック・フットレル【感想】失われた短編たちのご冥福をお祈りして

1906年発表 池央耿訳 創元推理文庫発行 今年初の短編海外ミステリです。 「二たす二は四、いつでも、どこでも、ぜったい四!」が口癖の≪思考機械≫ことオーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドゥーゼン博士シリーズ。やっぱり古典ミステリを読むと、心が洗われ…

死んでも観たい映画100選【魂コレ】No.3

あれ?もう前回の記事から半年以上経っているんですね。このペースだと50年かかる計算になっちゃうので今年こそ定期的に…って考えているうちにもう3月… さて、今回エントリーの主演俳優は男性。長身で柔軟性のある体と、驚異の“顔面変化芸”を駆使してハリウ…