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スタイルズ荘の怪事件【感想】アガサ・クリスティ

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↓初読時感想です。

 

 

記念すべきアガサ・クリスティの処女作である『スタイルズ荘の怪事件』は、名探偵エルキュール・ポワロの初登場作品でもあります。

 

確かに、私が初めてクリスティ作品に触れたのは、前回のブログでもお話しした通り『オリエント急行の殺人』でしたが、ここでしっかりと、ポワロと共に初めから事件に挑んでみよう、と思ったのでした。

ということでポワロ初登場の『スタイルズ荘の怪事件』に話を戻しましょう。

 

物語の語り手は、ヘイスティングズ中尉です。

いわゆるワトスン役の彼の一人称視点で物語は進みます。
あ、どうでもいいのですが 推理小説って必ずといっていいほど、医師が出てきますよね。死亡時刻や死因を判定したり、薬物・毒物の鑑定をしたり、とかなり必須の人物なんじゃないかと思います。私は彼らのような医師たちをイシスン役と呼んでいます。
もちろん『スタイルズ荘の怪事件』でもイシスンは出てきます。

えー、なんの話でしたっけ? そう、ヘイスティングズの一人称視点で話が進むということ。

舞台はイギリスのエセックス州にあるスタイルズ荘。登場人物は、スタイルズ荘で暮らすカベンディッシュ家とそれを取り巻く人々で構成されます。

最初は登場人物が多すぎて、しばらくジョンって誰だっけ?とかローレンスはどっち?などと混乱しまくりでした。

しかし、相互の人間関係が判明するにつれて、なかなか、古き良きイギリスのスタイルズ荘をイメージしながら、スムーズに読み進めることができました。

推理小説とは探偵と犯人との一対一の頭脳勝負を読者が傍観する形で進みます。 しかし犯人は最後の最後まで判明せず、ここに読者対作者(クリスティ)の構図も形成されます。 読者は、作者が作中で犯人を明かすまでに、自身の「灰色の脳細胞(自称)」を駆使し、犯人とそのトリックを推理します。

私もクリスティに勝利すべく、読み始めましたが、序文でクリスティの孫マシュー・プリチャードによって書かれた、読者へのヒントなるものが仄めかされていました。 ここで私は謎の先入観に包まれ、次々と現れる疑わしき登場人物と、二転三転するてんかいのなかでさらなる混乱に陥ったのです。 純粋に自身の「灰色の脳細胞」のみで勝負したい方は、序文を読まないことをお勧めします。

この作品はフーダニット(誰がやったか?)に重点を置く代表的な作品であり、読者の視点で物語を進めるワトスン役が登場するなど、推理小説のお手本となるような作品であることから、入門書としても是非読んでおくべき一冊です。

このタイミングでポワロの記述が丸々抜けていることに気づきました。 どうしよう。

と、ともかく、ポワロ登場作品は長編だけで33作と多いので、まずはここからスタートしてポワロの人柄や推理スタイルなんかをしっかり把握しとくと、後の名作を楽しめると思います(適当)

で…では!