ミステリーの女王との出会い

オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

なんと前回の投稿から1年近く経ってしまいました。

意味不明な絵と共に、不快な思いをされた方、申し訳ございません。

 この1年いろいろプライベートで多忙な日々を過ごし、なかなか、映画を観る時間がありませんでした。

 

実は今もあまり映画は見れていません。。

その代わり、仕事の合間や、寝る前など短時間ですが、小説を読む機会が増え、最近は特にアガサ・クリスティ作品にハマっております。

 

皆さんは、数ヶ月前にアガサ・クリスティ原作、三谷幸喜脚本でスペシャルドラマが放映されたのを覚えておられますか?

 

原作はオリエント急行の殺人というものなのですが、これはクリスティ作品の中でも特に人気の高い作品らしいですね。

私は恥ずかしながら『そして誰もいなくなった』くらいしか知らないため、「おっ?オリエント急行とな?なんかカッコ良さげな響きでござる!」

くらいにしか思わず、安易な気持ちで松嶋菜々子をいやらしい目で見ていました。

 

駄菓子菓子!

まぁなんと、衝撃的で爽快な結末なのでしょう!

いやーやられた、という心地良い悔しさを感じたと同時に、なんで今まで読んでこなかったのだろう、とこちらは苦い悔しさを味わいました。

 

この放映後、私はいてもたってもいられなくなり、アガサ・クリスティ作品の収集を始めたのです。

 

肝心のオリエント急行の殺人については

その奇抜な発想と結末からも、ここでは記載を控えておきます。

 

まだ読んでいない方のために、あくまで、これから読みたくなるように、感想だけを書いておきましょう。

 

オリエント急行の名前にもある通り、事件はオリエント急行という寝台列車の中で起こります。

このオリエント急行は、国境を越えて運行する訳ですから、国籍、性別、年齢もバラバラの乗客が一同に会します。

なかなか日本では考えられない環境ですが、そこで殺人事件が発生し、偶然にも乗り合わせた名探偵ポワロによって謎が紐解かれてゆくわけです。

 

ポワロの紹介は、また別の機会にとっておくとして、この一見滑稽にも見えるエルキュール・ポワロは、容疑者たちとの尋問や何気ない会話から、行動傾向を読み取り、物的証拠と心理分析を組み合わせながら、真実へとたどり着きます。

この過程こそ、ポワロ作品の醍醐味であり、私たち読者が真実にたどり着く唯一の方法なのです。

 

登場人物の一挙手一投足が意味を持ち、真実を指し示している。

アガサ・クリスティの類稀なるストーリーテリングと相まって、実に鮮やかなラストへ向けて、読者はノンストップで走り抜けるでしょう。

 

ちなみに私は遅読のため、読み終えるまで1か月近くかかりましたが、ゆっくりですけどノンストップでした笑

 

 

ああー、長かったですね。。

すいません。

また次回あれば、簡潔にもっと面白く書けるように精進します。

では!