僕の猫舎

主に海外ミステリの感想を綴るブログです

冒険ミステリ

クリスティはタイムトラベラー?【感想】アガサ・クリスティ『NかMか』

発表年:1941年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:トミー&タペンス3 訳者:深町眞理子 トミー&タペンスの軌跡 当記事のタイトルについて ミステリとして 何か違うことを言おう、違うことを言おう、と悩み過ぎた結果がこれです。 正直、講談社から出版…

若いうちに読むべし【感想】モーリス・ルブラン『813』『続813』

813 (新潮文庫―ルパン傑作集)posted with ヨメレバモーリス・ルブラン 新潮社 1959-05-27 AmazonKindle 発表年:1910年 作者:モーリス・ルブラン シリーズ:アルセーヌ・ルパン5 年2~3冊のペースで読み進めているルパンものも、ようやくシリーズ5作目に…

原題も邦題もどちらもセンスがある作品【感想】モーリス・ルブラン『奇岩城』

発表年:1909年 作者:モーリス・ルブラン シリーズ:アルセーヌ・ルパン4 本作はルパンシリーズの中でも屈指の知名度を誇る作品の一つに違いありません。 今までシリーズを読んだことがない私でも、『813』や本作『奇岩城』はどこかで聞いたことがあるタイ…

青いルパン【感想】モーリス・ルブラン『リュパンの冒険』

発表年:1909年 作者:モーリス・ルブラン シリーズ:アルセーヌ・ルパン3 リュパンorルパンは出版元による違いだけなのでお気になさらず。記事内ではタイトル以外ルパンに統一してます。 実は推理小説と並行して唯一読み進めているのが冒険小説であるアルセ…

怪盗紳士ルパン【感想】モーリス・ルブラン

発表年:1905年 作者:モーリス・ルブラン シリーズ:アルセーヌ・ルパン1 日本人にとってルパンという名は、決して聞き馴染みの無い名前ではないはずです。もちろん、モンキーパンチ原作のコミック「ルパン三世」のおかげもあるでしょうが、老若男女にわた…

眩いほどの冒険小説【感想】『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』アガサ・クリスティ

発表年:1934年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:ノンシリーズ かの名作『オリエント急行の殺人』の次に発表された本作は、先の作品とは違い、眩いほどの冒険小説です。 牧師の四男坊で元軍人のボビィが遭遇した一見転落事故に見える死亡事件。死亡した…

七つの時計【感想】アガサ・クリスティ

発表年:1929年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:バトル警視2 数字には各々意味があるって知ってましたか? ヨーロッパにおける数秘術(占いのひとつ)によるとこうなります。 1…独立や創造性、意志の強さ 2…感受性の強さ、協調協和 3…柔軟性、楽観的で変…

チムニーズ館の秘密【感想】アガサ・クリスティ

発表年:1925年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:バトル警視1 本作は、架空の国家ヘルツォスロバキアの王位継承問題・石油の利権をめぐる国家の対立・政治問題・殺人事件・隠された宝・歴史的大泥棒の登場など、様々なエッセンスをふんだんに盛り込んだ…

ビッグ4【感想】アガサ・クリスティ

発表年:1927年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:エルキュール・ポワロ4 本作では、ヘイスティングズ大尉が見事語り手として凱旋帰国し、お馴染みの迷探偵ぶりを発揮してくれるところまでが、いつも通りの展開です。 本作は、クリスティファンの間でも、…

茶色の服の男【感想】アガサ・クリスティ

発表年:1924年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:ノンシリーズ なんとも好奇心の蓋が開かなさそうなタイトルですな。 よりによって、また『秘密機関』よろしく“ブラウン氏”の登場か?と思いきや、本作は『秘密機関』とは一線を画す、冒険ミステリなので…

秘密機関【感想】アガサ・クリスティ

発表年:1922年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:トミー&タペンス1 第一次大戦をのり越え、ロンドンの地下鉄で偶然再会した、幼馴染のトミーとタペンスが、青年冒険家協会なるものを立ち上げ、一攫千金を目指すのが大筋。 若きことは素晴らしきこととは…