僕の猫舎

主に海外ミステリの感想を綴るブログです

ダブルホワイダニット現る【感想】クレイグ・ライス『時計は三時に止まる』

発表年:1939年 作者:クレイグ・ライス シリーズ:J・J・マローン 訳者:小鷹信光 さあ辿り着きましたよ。初クレイグ・ライスです。 ミステリ玄人の中でも愛読者が多い彼女の処女作をついに読みました。 “ユーモア本格”の代表格とも呼ばれる本シリーズです…

『マイティ・ソー/バトルロイヤル』【感想】絶対にシリアスになんかしてやるもんか!という意地を見ました

最初っから最後まで、ずっとアホなんですよ。意地でもシリアス展開に持って行ってやるもんか!という制作サイドのコチコチに頑固な意志の強さを見ました。 なのに物語は破たんしてないという幸運。 まずは、シリーズ未鑑賞の方向けに簡単に説明してみましょ…

海外ミステリを読むなら、まずはこの一冊

先日、定期購読しているブログ『ゴロネ読書退屈日記』のゴロネさんより、こんなコメントをいただいた。 海外ミステリーを読むなら、まずはこの一冊を読んでといった作品があれば教えてください。 海外ミステリの感想ブログを運営しているものにとって、まさ…

ブラウン神父の聖戦【解説】【妄想】『ブラウン神父シリーズ』

他人のほんとの罪を聞くよりほかに、することがなにもないような男が、人間悪についてなんにも知らずにいるなんてことがありますかね? この台詞は、ブラウン神父シリーズ第一作『青い十字架』の中の一節です。 シャーロック・ホームズと双璧を成す短編推理…

おいおいルパンかよ→誠に申し訳ございませんでした【感想】カーター・ディクスン『一角獣の殺人』

一角獣の殺人 (創元推理文庫) posted with ヨメレバ カーター・ディクスン 東京創元社 2009-12-20 Amazon Kindle 発表年:1935年 作者:カーター・ディクスン(J.D.カー) シリーズ:ヘンリー・メリヴェール卿4 訳者:田中潤司 今年度の下半期は、カー作品を…

ギロチンの刃の切れ味に劣らないH・M卿の名推理【感想】カーター・ディクスン『赤後家の殺人』

赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1) posted with ヨメレバ カーター・ディクスン 東京創元社 1960-01-15 Amazon Kindle 発表年:1935年 作者:カーター・ディクスン(J.D.カー) シリーズ:ヘンリー・メリヴェール卿3 粗あらすじ 「部屋が人間を殺せるものか…

密室の使い方が冴えている【感想】カーター・ディクスン『弓弦城殺人事件』

弓弦城殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 6-1)) 作者: カーター・ディクスン,加島祥造 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1976/04/01 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 2回 この商品を含むブログ (11件) を見る 発表年:1933年 作者:カーター・ディ…

若いうちに読むべし【感想】モーリス・ルブラン『813』『続813』

813 (新潮文庫―ルパン傑作集) 作者: モーリス・ルブラン,堀口大学 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1959/05/27 メディア: 文庫 クリック: 12回 この商品を含むブログ (27件) を見る 813 (続) (新潮文庫―ルパン傑作集) 作者: モーリス・ルブラン,堀口大学 出…

生者の「心の中で生き続ける」ということ【大好き】原泰久『キングダム』

今週号(10/5)の週刊ヤングジャンプに掲載されている『キングダム』533話が熱すぎたので、その熱に浮かされたままの勢いで何か書いてみようと思う。 と書いてからはや5日、その熱もなんだか冷めてきた気がするが今度は惰性で何か書いてみようと思う。 まず…

騒々しく喧々たる…本格ミステリ【感想】ジョージェット・ヘイヤー『紳士と月夜の晒し台』

紳士と月夜の晒し台 (創元推理文庫) 作者: ジョージェット・ヘイヤー,猪俣美江子 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2011/05/28 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 37回 この商品を含むブログ (18件) を見る 発表年:1935年 作者:ジョージェット・ヘイ…

書評を書くのが恐くなったあなたに、そして自分へ

もう感想書くのがめっちゃ恐い 自分が感想書きを書くときに大事にしようと思ったこと あらすじは必要か 主観で見るか客観で見るか 文学的価値を評価すべきか ネタバレ感想は必要か まとめ もう感想書くのがめっちゃ恐い 何が恐いって、薄いだとか、すっから…

よく読まれてはいないけど比較的お勧めしたいミステリ感想記事10選【2017年第三四半期】

もうこの企画の要旨も前提もすでに崩壊してしまっているんですが、とりあえず1年間はくじけずやっていこうと思います。 初めて当記事をご覧になる方のためにこの企画の目的を簡単に説明しますと、 2017年を四半期ごとに区切り、該当期間内によく読まれたミス…

劇場型ミステリのお手本【感想】S・S・ヴァン=ダイン『カブト虫殺人事件』

カブト虫殺人事件 (創元推理文庫 103-5) 作者: ヴァン・ダイン,井上勇 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 1960/04/01 メディア: 文庫 クリック: 1回 この商品を含むブログ (10件) を見る 発表年:1930年 作者:S・S・ヴァン=ダイン シリーズ:ファイロ・…

粗の数々もそれすら愛おしい【再読感想】アガサ・クリスティ『スタイルズ荘の怪事件』

スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者: アガサクリスティー,Agatha Christie,矢沢聖子 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2003/10/01 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 10回 この商品を含むブログ (47件) を見る 発表年:1920年 …

物語は腰砕け?【感想】レックス・スタウト『腰ぬけ連盟』

腰ぬけ連盟 (ハヤカワ・ミステリ文庫 35-2) 作者: レックス・スタウト,佐倉潤吾 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1978/06 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (2件) を見る 発表年:1935年 作者:レックス・スタウト シリーズ…

『ワンダーウーマン』【感想】なんでだろう、こんなに涙が出る映画だっけ

涙が出る蛇口のパッキンが腐ってるみたいです。なぜか涙が止まりません。 今回も序盤も序盤15分くらいでウルウル来てますからね。ヤバいです。 さてさて、いろんな意味(フェミニズムだったりキャメロンだったり)でハリウッドを賑わした、DCコミック原作の…

一冊で二度おいしい短編集【感想】アガサ・クリスティ『パーカー・パイン登場』

パーカー・パイン登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者: アガサクリスティー,Agatha Christie,乾信一郎 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2004/01/01 メディア: 文庫 クリック: 1回 この商品を含むブログ (6件) を見る 発表年:1932~1934年 作者:…

大好きな【うさるの厨二病な読書日記】にYellを

Yell 叫び声をあげる、大声で叫ぶ、どなる エールって、応援、的な意味はなかったんですね。 今日は、ちょっといつもの方針から逸脱して、あるブログについて書きたいと思っています。 わけあって更新が途絶えている(といっても2週間ですが)【うさるの厨…

読書が遅々として進まない13の理由

こうゆうのを書くからほんとうはダメなんですけどね。 最近めっきり読書数が減ってしまいました。前までは月平均6冊くらいは読めていたのですが、7、8月はともに4冊でした。海外ミステリの読了とその感想というのが、当ブログの生命線ですからこれは由々…

一部ミステリ初心者にとっての関門あり【感想】ドロシー・L・セイヤーズ『ピーター卿の事件簿Ⅱ顔の無い男』

顔のない男―ピーター卿の事件簿〈2〉 (創元推理文庫) 作者: ドロシー・L.セイヤーズ,Dorothy Sayers,宮脇孝雄 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2001/04 メディア: 文庫 クリック: 1回 この商品を含むブログ (5件) を見る 発表年:1925~1939年 作者:ド…

名作と名高いエラリー・クイーン『悲劇四部作』は本当に順番に読む必要があるか

先日定期購読している『推理小説読んでみる?』で、エラリー・クイーンの悲劇四部作をオススメする記事を読みました。 kirakunimystery.hatenadiary.jp タイトルで誤解を招いてはいけないので、補足しておきますが、今日の記事は、 「どこが本当に名作なんだ…

伝説のサイト「コッサン」が見れない

※当記事は個人的な解釈に基づいており、特定のコンテンツや個人を貶めるものではございません。 コッサンというサイトをご存じだろうか。ご存じでない方のために先に簡単に説明しようと思う。 連載されていた当時から10年近く経ち、当時から一度も目を通して…

フレンチ警部シリーズのトライアルにしてはまずまず本気【感想】F.W.クロフツ『ポンスン事件』

ポンスン事件 (創元推理文庫 106-2) 作者: F.W.クロフツ,井上勇 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 1989/12/12 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を含むブログ (3件) を見る 発表年:1921年 作者:F.W.クロフツ シリーズ:ノンシリーズ ようやくクロ…

ブログアイコンやらタイトルを少し変えました

2週間ほどブログを休んで、別に全てが無かったことのようにいつもの日常に戻った、というわけではないんですが、もう何でもいいから書きたくて書きたくて仕方がない、みたいな日もあって、 思ったより自分の中で、ブログという存在の比重が重かったんだなと…

こんばんは、山田時の流れに身をまかせ(やまだ てれさてん)です

先日、定期購読しているブログ「自由ネコ」で驚愕の記事を読みました。まずは一度読んでから、その衝撃度を実感してください。 gattolibero.hatenablog.com ねえ…読みました? まさか【検証】というタイトルから、破壊力抜群のキラキラネームの記事になると…

解説もまた名作【感想】G.K.チェスタトン『ブラウン神父の醜聞』

ブラウン神父の醜聞 (創元推理文庫 110-5) 作者: G.K.チェスタトン,中村保男 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 1982/10 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を含むブログ (9件) を見る 発表年:1935年 作者:G.K.チェスタトン シリーズ:ブラウン神父…

少年が人生の選択をする物語【映画ネタバレ感想】『スパイダーマン/ホームカミング』

引用:Marvel Studios2017 MARVELの稼ぎ頭であるスパイダーマンの新たなリブート作品ということは、MARVELファンなら必ず見ておきたい作品です。 スパイダーマンを演じる若手俳優トム・ホランドがこれまたOL諸氏にワーキャー言われそうなカワイ子ちゃんだった…

ブログ再開のお知らせ

ありがたいことに仕事も2週間ほどお休みをいただき、この間に自分のモヤモヤした気持ちの整理と、再びやる気を出すための休養の時間ができたので、スパッと休止を辞めにして、またブログを書いていきたいと思います。 気持ちの整理に関しては、別のスペース…

ブログ更新一時休止のお知らせ

タイトルのとおりでございます。 読者の方々には大変申し訳ないのですが、一身上の都合により、ブログの更新を一時休止させていただこうと思います。 ボヤかしても意味はないのでストレートに告白しますが 身内に不幸があり、ウキウキした気持ちで記事を投稿…

人生に計算式はないのだから(ドヤ)

久々のmixi日記再投稿シリーズ。 不評につき第三弾が満を辞して登場です。暇つぶし程度にご覧ください。 幸せのカオス2011年02月17日18:55なんか最近自分の日記にも飽きてきたので、きょうは久しぶりにどーでもいいことを熱く語ってみたいと思います。 そし…