よく読まれてはいないけどとりあえずミステリ感想記事5選【2017年第4四半期】

もう絶対来年やんない! だって…よく読まれてないもん泣 ごめんなさいヒステリックになって。 というか、今年になってほんと公式のはてなブログの紹介力ってすごいなと痛感しました。 公式はてなブログに紹介していただいたM-1グランプリ2017総評 (859PV)…

クリスティ作品をざっくり型で分類してみた【感想】アガサ・クリスティ『死人の鏡』

発表年:1937年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:エルキュール・ポワロ 訳者:小倉多加志 各話感想 ざっくりクリスティ作品分類 ありきたり型 モンスター型 ロマンス型 アブノーマル型 クリスティ型 本作はエルキュール・ポワロものの中編が4編収められ…

アタリハズレというかテンションの違い【感想】カーター・ディクスン『孔雀の羽根』

1937年発表 ヘンリ・メリヴェール卿6 厚木淳訳 創元推理文庫発行 前作『パンチとジュディ』 次作『ユダの窓』 カーの作品は当たりハズレが多いとよく聞きます。 たしかにそういう一面もあると思います。 なんだこれ、みたいな。 え?正気?みたいな。 結果…

たくわえる、のみこむ、はきだす

ポケモンの技です。 ウルトラムーン買おうかな、と悩んでます。 今日はいつものブログの趣旨から外れてなんの脈絡もない3つの話。 めまいの話 年賀状っている?の話 人が死ぬ話が面白いか、と聞かれた話 人が死ぬ話が好きなわけじゃない△ 決して、ミステリ=…

クリスティはタイムトラベラー?【感想】アガサ・クリスティ『NかMか』

発表年:1941年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:トミー&タペンス3 訳者:深町眞理子 トミー&タペンスの軌跡 当記事のタイトルについて ミステリとして 何か違うことを言おう、違うことを言おう、と悩み過ぎた結果がこれです。 正直、講談社から出版…

無垢って何だろう【感想】ウィリアム・ゴールディング『蠅の王』

発表年:1954年 作者:ウィリアム・ゴールディング 訳者:平井正穂 定期購読しているうさるの厨二病な読書日記さんでおすすめされていた、気軽に読める退廃的な世界名作文学の中からビビッと来た1冊を読んでみた。 www.saiusaruzzz.com 特に「無人島に不時…

『ジャスティスリーグ』【感想】DCよ焦らないで地道に進むのです…

DCコミックスと言えば、当ブログでも度々紹介しているマーベルと対成す二大アメコミ出版社のひとつです。代表的なヒーローはスーパーマンとバットマン。 そんなDCのスーパーヒーローチームが登場する映画『ジャスティスリーグ』をさっそく見に行ってまいりま…

M-1グランプリ2017総評

実は随分前から一度やってみたかったんですよね。お笑いについて語ってみること。 ほんとブログって、大好きなことを誰の目も気にせず自由に言える素晴らしい世界です。 ということで、昨日M-1グランプリ2017が開催されました。 やっぱり視聴者なら、漫才師…

ミステリだと思い込んで読むのはアリ【感想】G.K.チェスタトン『木曜の男』

発表年:1908年 作者:G.K.チェスタトン シリーズ:ノンシリーズ 訳者:吉田健一 いつも「ミステリ」の書評を中心に書いてるせいか、今回は久々に筆というか、キーボードがノらない感想書きになりそうです。なんたって、ミステリじゃあないんですからね… た…

『パッセンジャー』【感想】究極の悪を語る

今年の3月に日本で公開されてからすでに半年以上経っているので、今更感がしないでもないのですが、鑑賞して「コレ、俺の好きなやつやないか」と思った部分が多々あったので、少しまとめてみようと思います。 ストーリーの核心をつく内容になりますので、未…

断然ひとつ前の作品からオススメします【感想】カーター・ディクスン『パンチとジュディ』

1936年発表 ヘンリ・メリヴェール卿5 白須清美訳 創元推理文庫発行 前作『一角獣の殺人』 次作『孔雀の羽根』 「カーって面白いの?」この本を手に取って、そう思ったあなた。そんなあなたにこそ、この小説を読んでもらいたい! 私が今回手に取ったハヤカワ…

ダブルホワイダニット現る【感想】クレイグ・ライス『時計は三時に止まる』

発表年:1939年 作者:クレイグ・ライス シリーズ:J・J・マローン 訳者:小鷹信光 さあ辿り着きましたよ。初クレイグ・ライスです。 ミステリ玄人の中でも愛読者が多い彼女の処女作をついに読みました。 “ユーモア本格”の代表格とも呼ばれる本シリーズです…

『マイティ・ソー/バトルロイヤル』【感想】絶対にシリアスになんかしてやるもんか!という意地を見ました

最初っから最後まで、ずっとアホなんですよ。意地でもシリアス展開に持って行ってやるもんか!という制作サイドのコチコチに頑固な意志の強さを見ました。 なのに物語は破たんしてないという幸運。 まずは、シリーズ未鑑賞の方向けに簡単に説明してみましょ…

海外ミステリを読むなら、まずはこの一冊

先日、定期購読しているブログ『ゴロネ読書退屈日記』のゴロネさんより、こんなコメントをいただいた。 海外ミステリーを読むなら、まずはこの一冊を読んでといった作品があれば教えてください。 海外ミステリの感想ブログを運営しているものにとって、まさ…

ブラウン神父の聖戦【解説】【妄想】『ブラウン神父シリーズ』

他人のほんとの罪を聞くよりほかに、することがなにもないような男が、人間悪についてなんにも知らずにいるなんてことがありますかね? この台詞は、ブラウン神父シリーズ第一作『青い十字架』の中の一節です。 シャーロック・ホームズと双璧を成す短編推理…